ちばやま

ちば山の会2001年4月

千葉市中央区弁天町5番地鶴岡方

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ボルネオ日記


 3月8日から3月12日の間、マレーシアにありますキナバルと呼ばれる山に海外トレッキングをしてまいりました。これは柴田さんが西遊旅行社を通して現地手配してくれたものです!
 マレーシアの印象は、、、、、。
毎日、年中無休で夏の陽気です。スコールもよく降ります。山行中は雨に見舞われませんでしたが、初日と最終日はスコールにあいました。家は高床式?足の高い木造の家が南国らしかったです。現地の人々は浅黒い肌の人達が多くて、自分自身が外国人であることを実感しました。

   3月8日、コタキナバル空港から車で2時間位走った所、キナバル山の麓にあるレストハウスに宿泊。家も大きいしベッドもシャワーもトイレも不自由なくついていました。明日の登山の為、夕食後のミーティングを済ませ早目に寝ました。

登頂開始

 9日の朝は早く朝食は6時30分。レストハウスから、岩のゴツゴツした横にただっぴろい山頂が顔をのぞかせていて、雲が切れて山の全容が見えた瞬間、みんなで「すごいねー!」の一言でした。7時30分にバスにて登山道入口まで向かい、メンバーの登山登録を済ませ、9時30分頃出発しました。

キナバル山

 山行中は晴天に恵まれていたので、遠くからでも山の全容が良くわかりました。山頂あたりは一枚岩のような岩肌で、下の方は森で覆われているのが良く見え、遠くからの眺めでは4000mの山には見えなかったのですが、実際に登ってみて、山頂からの景色を眺めて見ると、雲海がうんと下にあって、ずいぶん高い所まで来たのが良く分かりました。
 キナバル山は岩場に出るまではうっそうとしたジャングルで、南国の山ならではのウツボカズラや野生のラン、大きすぎるジャンボシダなどが多く見られました。低いところから高いところへと登りつめて行くと、背の高い木々のジャングルの森から徐々に木々も背が低くなっていって、木の形も強風や環境のせいか、松の盆栽のようなカッコイイ姿に変わって、葉も丸っこくて,固い葉をもつ木々が目立ってきました。このくらいから可愛い高山植物なんかも多く見られるようになり、私は特に木々の一本一本が生き生きしていて良く育っているなと思いました。

 10日の朝2時に起きて3時から出発。山頂を目指した中で,山頂に近づくにつれて木が一本も見当たらなくなり、横に広く平らな所を、上からずっと長く続いて引いてあるロープを伝って,空気の薄い中を苦しくなりつつも一歩一歩進み、その時ぽっかり浮かんでいた月を眺めながら歩いていたのが印象的でした。
 山頂は大きな岩を高く積み上げていたようなもので、山頂スペースはとても狭かったです。展望は文句無しの絶景で,大きな山の影が町に広がっている様子が見られ、遠くには薄く海岸を見渡せることが出来、みんなで沢山の写真を撮り、おしみつつも下山しました。私は4000m以上ある山はこれが始めてです。登頂が始まる前は登り切れるか、又、高山病のことで自分自身の心配をしていました。予想通り頭が痛くなりつらい下山ではありましたが,何とか最後まで歩くことができ自信にもつながりました。全てを含めて良い山行日程であったと思います。

 海外トレッキングはその国の文化、習慣、自然を含めても得るものは大きいです。
最後に一緒に同行した友達に感謝します。



                         坂田 純子

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