ちばやま

ちば山の会2001年8月

千葉市中央区弁天町5番地鶴岡方

Tel・Fax 043-255-9821



ブナとヒメサユリの山行


【メンバー】菊池典雄,河井康夫(友人)
【行程】郡山−磐越道−会津坂下インター−只見町−入叶津−登山口7:40−8:30山杉の神分岐点-−沼の平−10:45沼の平分岐−ブナ平新道−13:25山頂(標高1585m)14:10−ブナ平新道−平石山−16:50登山口
【山行記録】天気;晴れ
 4月の山スキーで沼の平の素晴らしいブナに魅了され、その3ヶ月後に再び訪れることとなった。前日、郡山で所用を済ませ、当地在住のセミプロカメラマン河井氏との同行であった。早い梅雨明けを思わせる乾燥した好天に恵まれ、前日までの忙しさを忘れさせる爽快な気分で,郡山のホテルを4:30に出発した。登山口は入叶津から約4キロの左手の空き地で20台位は駐車可能であったが,山開きが2週間後とのことで、他に1台駐車しているのみであった。このルートは我々以外には登山者は見当たらず、やや不安で淋しかったが、地元の人が登山道の草刈に入っており、心強かった。
 登山口から1時間弱で山杉の神分岐点に到着,沼の平への迂回コースをとった。小三本沢を徒渉するが、一段上の登山道へのルートが崩落地のため不明瞭であり、藪漕ぎを10 m位強いられた。(春スキーでもこの地点付近のスノーブリッジを徒渉)ブナの原生林の中にルリ色の沼が点在しているが、夏の藪と下草がうっそうとした状況であり、この季節に静寂した気分を味わうことは無理であり、やや期待を裏切られた気持ちを抱きつつ、ブナ平新道への急登をあえいだ。この急登が終わりにさしかかるころ、私の前を蛇が横切っていった。アルプスなどの夏山では、蛇を見ることは殆どなかったが、この辺は標高1000m付近であり、大嫌いな蛇に出くわしても致し方ないか。

 10:45漸くブナ平新道の分岐点に到着,標高差約300mの急登が終わり,ブナの尾根道を徐々に高度を稼ぎ,約1時間余りで,避難小屋地点に到着。雪渓脇の小三本沢源頭付近のせせらぎで小休止。山頂への30分余りは、バテバテ気味の身体に鞭打ち、雪渓と可憐なヒメサユリを堪能しながらゆっくり登頂となった。
 山頂では田子倉湖をはじめ,周囲の景色を楽しみ、14:10下山開始。山頂付近ではヒメサユリ、ブナ平新道では,立派なブナの大木の撮影を楽しみながら、16:50登山口に到着しました。只見町の温泉センターに立ち寄り(春にも)入浴,生ビールに枝豆,只見ルートのブナとヒメサユリを絶賛したら、サービスにきゅうりの漬物を5本ばかり頂きました。

 今回の山行の目的の一つはヒメサユリですが、可憐で素朴で,大満足でした。昨年の7月20日過ぎの飯豊でのヒメサユリは、ニッコウキスゲに押されていましたが、浅草岳では、まさに乙女にふさわしい主役でした。もう一つのブナは季節的には残雪と新緑の頃か、紅葉の頃が最も楽しめる時期であり、いつかまたその時期に訪れたいルートでした。



                         文責 菊池 典雄

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