ちばやま

ちば山の会2002年2月

千葉市中央区弁天町5番地鶴岡方

Tel・Fax 043-255-9821



正月の甲斐駒


昨年の結婚式のお礼に、横手駒ヶ岳神社の新年祭に参加、その後に、甲斐駒に登る計画。
中央道恒例の大晦日渋滞にはまるのが嫌なので、早めに出発。かなり早めに現地に到着した。「アズキほうとう」を食べてから、お風呂に入ろうと思い、夜10時まで営業している道の駅の「蔦の湯」に行くが、その日は営業していなかった。

2002年1月1日
AM0:00太鼓の音と共に甲斐駒ヶ岳横手神社の新年祭が始まった。星空が広がるが、月は暈がかぶっている。明日は予報通り悪天候なのか?新年祭に参加の後、仮眠して、3:00頃から甲斐駒登山を始めようと予定していたが、寝坊してしまい6:00起床となってしまった。
7:20 横手駒ヶ岳神社を出発。天気は晴れ、寒いので厚着をして出発するも、すぐに暑くなり、薄着になる。しばらくは路肩にほんの少し雪がある程度の、落ち葉のラッセルである。
8:00 石碑の脇で休憩する。思いの外、天気はよい。鳳凰三山方面は少し雲がかかっている。八ヶ岳方面は晴れているが、その山頂には傘雲がかかっている。
8:40 一合目の分岐を過ぎて、斜面のトラバ−スにはいると、雪が増える。
9:05 ほとんど凍り付いた水場でアイゼンをつける、、、、が、トラバ−スが終わり急な登りになると、雪がほとんどなくなり、すぐにアイゼンを脱ぐ。 10:10 竹宇口との合流点に、「今年は例年の2倍以上の積雪」の張り紙がある。そこを過ぎると雪が増してくる。
10:20 道祖神横で休憩、黒戸尾根のひたすらの急登が始まる。足下は雪が積もっている。すれ違う人の表情は明るい。きっと良い天気だったのだろう。
11:30 刃渡り通過、麓の展望は開けている。刀利天狗も思った以上に雪がある。
12:30 五丈小屋に到着、小屋内にテントが二つ張られている。雪が吹き込んでいるので、テントを張らずにはいられないのだろう。正月の屠蘇を飲んで、雑煮を食べる。小屋にいた登山者はここに泊まるか、七合目まで行くのかを迷っている。彼も明日は山頂を目指すらしい。後から小屋に入ってきた人たちは終始無言だった。七合目までの道は、多少雪があって凍っている部分もあるので、アイゼンを再び装着する。だんだん曇ってきて、風が出てくるが雪は降り出さない。
14:00 七丈小屋に到着、ここまで6時間半、さすがに無雪期よりはかかる。今回は小屋泊まりで、夕食をお願いするが、年末年始は素泊まりのみの営業だそうだ。その代わりビ−ル(500ml)x2が、サ−ビスでついてきた。小屋についてしばらくすると雪が降り出す。期限切れのカップラ−メンが¥100で売られているので、夕食とする。私たちの他に、単独行2人、2人パ−ティ−1組、後からきた3人パ−ティ−1組が今日の泊まり客だ。外はかなりの降雪で明日は天気が悪そうだ。
19:15就寝。空いている営業小屋泊まりは快適で、ぐっすり眠れる。


1月2日

5:00 起床すると、すでに3人パ−ティ−は準備している。アイスクライミング組なので、8合目まで一緒のル−トだ。彼らは5:30頃に出発していった。私たちも、朝食のラ−メンを食べた後にすぐ出発しよう。
5:45 小屋を出発する。雲の切れ間から星が見え、思ったより天気は崩れていない。麓の町もよく見える。風もほとんどない。 8合目までは先行トレスの世話になる。
トレスがなかったら、膝ぐらいのラッセルだろう。いつの間にか小雪が降り出し、周囲が明るくなる。たぶん日が昇ったのだろう。空の一部はオレンジ色になってきた。8合目の少し手前で、先行パ−ティ−に追いつく。
6:50 8合目に到着する。
ここの先で3人パ−ティ−とも別れ、私たちだけになる。吹き溜まりにはまり腰ぐらいのラッセルのところもある。無雪期の記憶を頼りに登るが、以外とわからない。鎖や梯子も雪に埋まっている。降雪量も増えてくる。サラサラ雪なので、ラッセルは苦にならないが、足下から谷底へ崩れ落ちていく雪を見ると少し怖い。岩のてっぺんに建っている鉄剣を見ると、もう一頑張りと、思う。ここからは、稜線を行くことにして、やや強くなった風に吹かれながら山頂を目指す。やがて山頂が野が見えてきて、手前の神社に向かう。しかし、山頂神社(横手神社の)は、ほぼ完全に雪に埋まっている。
9:45 山頂に到着。しかし寒いので、足早に下山。
登りの時のトレスは、ほぼ消えている。一目散に下山すると、8合目の鳥居が見えてきて、ホッとする。
11:15 8合目の鳥居を過ぎる。その直後、昨日5合目で会った登山者(*注)とすれ違う。山頂を目指しているらしいが、かなり疲れ果てている。上の様子とかかった時間を伝えると、「だめなら引き返す」と言っていた。少々不安である。ここからはすれ違った登山者のトレスを使い、快適に下る。 11:50 七丈小屋に到着。ラ−メンをすすり、体制を整えてから、12:15下山開始。
13:05 5合目に到着。朝、先行していたアイスクライミング3人組と会う。
13:40 刀利天狗に到着。一休みする。昨日より雪はだいぶ多い。
14:45 急な下りも終わり、道祖神で一休み。暗くならないうちに、一気に下ることにする。
15:45 1合目に到着。これなら日のあるうちに、下山できそうだ。アイゼンを外し先を急ぐ。
16:15 神社到着 お参りをする。風呂に入ってから帰りたいところだが、「武川の湯」は、正月なので営業しているかが怪しいと思い、道の駅にある「蔦の湯」なら年末はともかく、きっとやっているに違いない。と思い、遠回りながらそちらに向かう。予想どおり営業していたので、入浴してから、中央道の渋滞に吸い込まれていった。
(*注)この登山者は1/6の時点で未だ下山せず。(情報協力の電話あり)

    

                         記:白井×2

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