ちばやま

ちば山の会2002年8月

千葉市中央区弁天町5番地鶴岡方

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7月13日 水根沢谷


 夏は涼しい沢登りを沢山したいと思っていた矢先、柘植さんが初心者OKの沢を募集していた。「水根沢、初級。水とたわむれながら遡行、手ごろな半日コース。」と案内書にはある。でも添付の写真は、沢の両岸に岩肌が直立してせまり、滝の水しぶきも激しそう…。

 8時過ぎ養魚場脇から入渓。第一歩から水は冷たく沢深く、水量多くてその上速い。水に慣れるまもなく次から次へと深い渓谷と滝が現れ、ダムの水門を開けた時のようにドーっと容赦なく大量の水が落ちてくる。水は狭い谷を駆け抜け怒涛のように私たちの前に立ちはだかる。

何しろ初級なのだから、そういうゴルジュ帯は何箇所もないはずだと思い、ひとつ通過してほっとすると、また同じような厳しい表情をしたゴルジュ帯に出くわす。これが初級ですかと思うほど、これでもかこれでもかと私たちの力を試されるような難しい遡行を余儀なくされた。途中わさび田付近の少し余裕のある所で休憩した他は全行程気の抜けない厳しい所ばかりで、約一名滝壷にはまった。私の以前の乏しい沢の経験では、そういう所は迷わす高巻きをしてきたはずだが、リーダー曰く、「奥多摩の沢、高巻いてるばかりじゃ面白くないでしょ。」 なるほど、高巻いていたのでは沢に全然入らず終点まで行ってしまう。


 12時前、終了地点の半円の滝に到着し、皆で本日の健闘をたたえあった。行きは苦労しながら約4時間もかかったのに、帰りはたったの20分で駐車場まで来てしまった。大変だったけれど終わって見れば充実した良い沢登りだった。これもみな柘植リーダー、同行者の永田氏、美砂ちゃんのお陰です。日帰りで行けるところにこんなに楽しい沢があるなんて…。ベテランの皆さん,楽しい沢ですよ。初心者の皆さん、水量の少ない時に行ってくださいね。

                         柴田(記)

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