ちばやま

ちば山の会2002年9月

千葉市中央区弁天町5番地鶴岡方

Tel%Fax 043-255-9821



北海道山行(幌尻岳・トムラウシ・夕張岳)報告

メンバー:菊池単独
日程:
24日(水)23:50大洗発(三井商船フェリー)
25日(木)20:00苫小牧着―国道237―平取町
26日(金)額平川林道ゲート登山口(543m)7:45―8:55林道終点取水施設―額平川徒渉―11:05幌尻山荘(957m)
27日(土)幌尻山荘4:05―9:20幌尻岳(2052m)―戸蔦別岳(1959m)―12:15幌尻山荘13:00―16:05林道ゲートー天人峡駐車場車中泊
28日(日)天人峡駐車場7:00―化雲岳(1954m)―17:50ヒサゴ沼キャンプ場テント泊
29日(月)ヒサゴ沼4:10―7:40トムラウシ山(2141m)―13:30林道終点駐車場(967m)―東大雪荘温泉入浴―天人峡―旭川―高速道パーキング車中仮眠
30日(火)岩見沢インターー夕張―林道―林道終点登山口駐車場(510m)6:35―冷水コースー10:35夕張岳(1668m)―往路―14:05登山口−ユーパリの湯で入浴―『幸せの黄色いハンカチ』ロケ地見学―苫小牧―フェリー
31日(水)19時大洗着


1.幌尻岳

苫小牧に向かうフェリーのなかで、テレビや携帯で天気情報を確認したが、26,27の天気は微妙であり、第一日目に徒渉の多い幌尻岳を予定どおり決行するか否か直前まで迷った。霧雨のなか苫小牧から平取町へ向かい、二風舎の国道237号脇のアイヌ資料館駐車場でテントにて仮眠した。

26日、天気は好転の兆し。国道を北上し平取町振内の先を右に折れ、約1時間10分の所要時間で林道ゲートに到着した。今日は幌尻山荘までの時間的には楽なコースであるが、徒渉箇所が多くやや不安である。ゆっくり朝食を食べ、装備を入念に準備し7:45出発。林道終点の取水施設までは約5kmであるが、1時間10分ほどで到着した。ここからは沢の右岸の明瞭な踏み跡をたどる。幌尻山荘までのほぼ中間地点から徒渉が始まった。前方(対岸)の目印をしっかり確認しながら山荘まで十数回の徒渉を繰り返した。せいぜい膝上位までの水量であり適度な冷たさで気分が良かったが岩の側壁を通過するような所は少し緊張した。11時過ぎ3時間半弱であっけなく山荘に到着した。この時間閑散としていた山荘は、幌尻岳登山を終えたグループ、徒渉しながら山荘へ登ってきたグループなどで夕方には北アルプスなみの混雑であった。7月下旬の金曜日で、60人収容の山荘は超満員、テント場ではないが、2,3張り設営されていた。さらに山荘に接してシートで覆って数人用の宿泊スペースを確保していた。明日は幌尻岳・戸蔦別岳周回コースをめぐりさらにゲートまで約12時間コースである。体力を考え早々と8時過ぎ就寝した。

27日、3時起床、不要な荷物を山荘にデポし4時出発、すぐに急登であるが、早朝の涼しさと、軽量でそれほど苦にならない。途中このコース唯一の水場、命の水で岩を伝う冷水が得られる。さらにダケカンバからハイマツ帯へと急登をこなすと、展望が開けてくるはずであるが、やや強い風にのってくる雲により展望はいまひとつである。北カールの縁を半周するように、稜線をたどり頂上へ向かうが、まだ次から次と雲が湧いてくる。エゾつつじ、フロウ、岩ギキョウなど足元の花々になぐさめられながら歩を進めると、やがて岩礫の尾根の先に頂上の標識がみえてきた。7:20山頂に到着、私の登頂を待っていてくれたかのように、雲がきれ360度の大パノラマとなった。

ピストンをするする人8に対して周回コースを巡る人は2くらいであろう。ましてゲートまでの長丁場をこなす人はそれほどいない。頂上でゆっくりしているわけにはいかず、トップで稜線を戸蔦別岳へ向かった。風も弱くなり絶好の青空のもと、稜線漫歩と行きたいが、道は狭く、やや不明瞭で藪漕ぎ様の箇所もあった。左に北カール、右に東カール,7ツ沼カールを見下ろしながらの稜線歩きは戸蔦別岳を通過し20分ほどの地点から、左折し額平川へ落ち込む急峻なやせ尾根を下った。数回の徒渉後12:15山荘に到着。デポした荷物を回収し,しばし休憩後,前日のコースを引き返しゲートの駐車地点に16:05到着。ながーい一日は終了した。

2. トムラウシ山

昨日幌尻岳を下山後、日高で入浴・夕食と食料の買出しを済ませ、富良野から天人峡に向かった。ヘトヘトの身体に睡魔が襲い、所々のPで休憩、天人峡駐車場に夜11時半に辿り着いた。

28日朝5時半起床、天人峡を7時に出発。幌尻ではビールを忘れ、山荘での楽しみが半減したため、今日はしっかりアサヒスーパードライ350x2をザックに忍ばせ、水も3.5リットル、キュウリ2本にサラダなど今日のテント泊を充実したものにすべく重量はゆうに20キロを越した。いきなりの急斜面であるが、ツヅラ折のため、ゆっくりペースを作ると、それほど応えない。間もなく羽衣の滝を望む滝見台に到達。この後はぬかるみと雪解け水で溢れた登山道など悪路つづきではあったが、傾斜がゆるくなった第一公園(1317m)では、旭岳をバックに高山植物の咲き誇る湿原の木道に一息つくことができた。

小化雲岳の脇の小沼付近は旭岳から黒岳に続く大雪の山々をバックにお花畑が広がり,縦走の醍醐味を十分味わうことができる。間もなく小ピーク(1947m)に到達した。(14:07)南方に小沼が数個望め、ヒサゴ沼と勘違い。このピークをてっきり化雲岳と勘違い。ヒサゴ沼への分岐点を探すべく、暫く先まで行くが見当たらない。かれこれ30分くらい行って引き返し、さきほどの小ピークで暫く待っていたら、後続グループがやってきた。化雲岳はまだまだ先とのこと、約1時間半のロスであったがこれで安心。化雲岳の山頂には17:10到着、途中の雪渓で、ビールを冷やす為の雪を調達し17:50漸くヒサゴ沼に到着した。テントは約10張り、急いでいちばんはずれに設営、日没までわずかとなり、あわてて夕食の準備、雪で急速冷却したビールは格別であった。

29日,夜中に見えていた星空も夜明け前には高曇り、3時起床、4時10分出発、天候の悪化も考えられたため、できるだけ早くトムラウシのピークに到達したかった。ヒサゴ沼から小雪渓を登った。天沼、日本庭園など木道の左右には,ハイマツと高山植物に岩がうまく調和しなんともいえない雰囲気を醸し出していた。最後の急登の手前には残雪を従えた北沼の神秘さに引き込まれるようになりながら、怪しくなった空模様のもと,大きな岩を伝いながら7:42山頂に到達した。人なつこいシマリスが97座目の登頂を祝ってくれた。心配していた天気もこの頃から好転、青空も覗くようになり、360度のパノラマを堪能できた。下山は岩とハイマツと高山植物のトムラウシ公園を通ってコマドリ沢に向かうコースである。雪解けが早く、残雪が少なく雪渓を歩くところはなかった。沢に沿った登山道をしばらく下り(渡渉が数回あるが、水はなかった)。その後沢を離れカムイ天上まで、ぬかるみの悪路を徐々に高度を上げ、暑さも加わりかなりきつくなってきた。小休止の後、再び高度を下げ、13:30駐車場に到着。ついに憧れの化雲・トムラウシ縦走は終了した。友人が駐車場まで迎えにきてくれ、東大雪荘で温泉浴(350円)、新得の町で手打ち蕎麦を食べ、天人峡へ愛車回収に向かった。

3. 夕張岳

前夜の雨模様もどこへやら、夕張側登山口を出発した頃は、夏の暑い青空が広がっていた。約8時間のピストンコース。今回の北海道山行では極めて軽量な山行となった。冷水コースとその他1,2箇所に水場があり、乾いた喉を潤してくれた。急登はごく僅かで、徐々に高度を上げていく。雪解けが早くここでも花は少ないようであるが、アヤメ、シモツケソウ、フロウ,エゾネギ、ユウバリソウ(花は終わっていたが),ユキバヒゴタイなど,多くの高山植物を楽しめた。船山の植草さんのグループと期せずしてご一緒できたが、植草さんの情報により、ユーパリの湯で温泉と生ビール・食事を楽しみ、さらにあの有名な『幸せの黄色いハンカチ』のロケ地を見学できた。


                         菊池(記)

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