ちばやま

ちば山の会2002年11月

千葉市中央区弁天町5番地鶴岡方

Tel%Fax 043-255-9821



礼文・利尻山行

                              2002年7月18日(木)〜21日(金)
                      参加者:小倉(時)、(笑)、吉田、東郷、浜本、森(記)

7月18日(木):くもりときどき晴れ

午前7時20分、五井駅に吉田さんを除く5名が集合。五井駅発羽田空港行きのアクアライン経由バスの乗車。午前8時15分に羽田空港着、全日空出発ロビーの5番時計台で吉田さんと合流。午前9時35分、全日空稚内行き571便は定刻に離陸した。大人の修学旅行の始まりである。

午前11時20分、稚内空港着。飛行機より利尻岳が見え、一同感動!何も無い緑の平原の中に一本の滑走路、そこへ571便は滑り込んだ。ザックをピックアップして、急いで市内へ向かうバスへ乗車。外国人2名が乗車できなかった。日本語が不得意であろうか?そのままバスは発車してしまった。

市内に12時過ぎ稚内駅バスターミナルへ到着。さすが北国、ひんやりとした空気が印象的であった。また北への玄関口、ロシア・サハリンとの定期航路もあるせいか、街にはロシア語が目立つ。

お腹を空かせた我々はかにの2文字にひかれ、そのまま店へ。美味しいかにめしをご馳走になった。その後、スーパー、市場で2日間の食材探しとなった。かに、うに、いくらを筆頭に数種類の魚類。そしてビール1ケース。それをフェリーターミナルへ運び、15時30分発の「フィルイーズ宗谷」に乗船。潮風が冷たく感じ取れる。2等客室は込み合い、ゆっくりと足を伸ばすのも難しい。しかし、浜本さんの顔が青い。船酔いのようで、そのまま雑魚寝!

17時10分、利尻島鴛泊港に到着。吉田さんが速攻で下船、タクシーを2台抑えてくれた。タクシーで約10分、北麓キャンプ場に到着。広々としたキャンプ場であり、うれしいことに無料。夕食は鍋である。しかも先ほど稚内市内で買出しをした魚介類で。美味しい鍋料理でした。



7月19日(金):曇りのち晴れ

午前4時起床。青空も見えるものの雲行きはイマイチと言ったところ。それでも多くの人が山頂を目指していた。私達も大急ぎで昼食を済ませ、午前5時出発。3合目付近までは、大渋滞。ゆっくりゆっくりと登るが、ようやく渋滞から脱出。スムーズに登れるようになった。しかし、残念ながらガスに覆われ周囲の風景は全く見えなくなってしまった。何も見えない世界をひたすら登っていく。午前8時前に避難小屋到着。休息後、さらに上へ。9合目を超えたところからガレ場、その中に一輪の黄色い花、リシリヒナゲシが咲いていた。可憐なその黄色い花に皆元気つけられた。午前9時20分、最北端の山、利尻岳の山頂へ到着。晴れていれば、サハリンも見渡せるこの山も残念ながらガスに覆われ何も見えない。しかも風も強いし、ミストのような状態。しかも多くの人が登ってくるため狭い山頂は大混雑。1時間後、残念ながら下山開始。下山してしばらくしておかしいことに気づいた。そう、先ほどまで咲いていたあのリシリヒナゲシが無い。見事にその場所には小さな穴が開いており、根こそぎ持っていかれていた。全くひどい事をする人間がいるものである。許されない行為である。

5合目くらいからようやくガスも取れ、北の夏のさわやかな風と太陽が顔を出してきた。快適な山下りとなった。午後2時20分、キャンプ場到着。すっかり晴れ渡り、自由時間となった。笑子さんは温泉に、東郷さんと私は飲みながら夕食の準備、残りの人は疲れてお休みモード。夕食の海鮮鍋を食べ、明日の礼文に期待し、就寝。



7月20日(土):曇りのち雨

午前5時30分、起床。朝食を済ませ、テント撤収。歩いて港を目指した。この島は北にある割には植物や木々が大きくちょっと不思議な世界である。やはり雨が多いせいかもしれない。途中の町民センターであの黄色い花、リシリヒナゲシに出会え、さらにその隣に植物園があり、北の国、独特の花に出会えた。港で我々に側にテントを張っていた野島夫妻に会い、意気投合し、姫沼を見に行った。姫沼は利尻山を眺めるポイントであったが残念ながらガスの中。 姫沼より大急ぎで戻り、フェリーで礼文島・香深港へ。なんと港祭りが開催されていた。目玉はカレイと蛸のつかみ取り大会であった。私も参加したかったのだが、女性限定とのこと。さすがはちばやまの女性、東郷さんに笑子さんは果敢にチャレンジ、噂では若い女性限定らしいのだが、30歳と偽った(?)ちばやまの2人は見事にカレイとタコをゲット。今日の晩御飯になった。 今日は桃岩遊歩道をハイキングであった。タクシーで知床まで進み、そこからハイキングのスタートであった。ハイキングコースからは海を隔てて利尻山がそびえていた。このコースは礼文島の西海岸を知床という島の南端地区から北へ向かう5km程度のコースである。さすがに花の浮島と言われているだけのことはある、色とりどりの花が咲いていた。緩やかな傾斜の登りに東側は緑の平原、西側は断崖絶壁。

しかし、ここは標高200m程度なのに西からの強風に気温も15度程度。寒いの一言。途中から霧雨の中のハイキングとなった。風景は楽しめなかったが、霧の中に可憐な色とりどりの花が咲き乱れていた。フェリーターミナルに戻ると、激しい雨。ジャンボタクシーで香深井にある緑ヶ丘キャンプ場へ。テントを立てて、本日ゲットしたカレイやタコが今日の夕食。しかし、事件発生。一人飲みすぎのようだが、実はタコにあたり、ダウン。(考えれば韓国でもタコにやられて仕事にならなかった苦い思い出がある。)以後、タコには気をつけようと肝に銘じた。



7月21日(日):雨

朝8時過ぎのバスで香深港へ。いよいよ礼文島ともお別れ。雨の中、フェリーに乗り込み、2等客室でビールを流し込む。稚内市内でライダーハウスのようなところでシャワーを浴び、お土産をゲットして、一路バスで稚内空港へ。15時05分発全日空574便で東京羽田へ。飛行機の中で知ったのだが、関東地方は今日梅雨明けをしたとのこと。真夏の日差しが小さな窓から差し込んできた。寒い北海度から真夏の関東へ。  楽しかった利尻・礼文の山行でした。

                         柘植(記)

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