ちばやま

ちば山の会2003年1月

千葉市中央区弁天町5番地鶴岡方

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初冬の八ヶ岳   編笠山〜権現岳


11月16日(土)天候 晴れ
   17日(日)天候 晴れ
メンバー渡邊(三)、澤田、松本、森


16日(土)午前5時30分、千葉市役所へ集合。まだ闇の中である。それほど寒くはない。今年は雪の訪れが早く、八ヶ岳もおそらく白く輝いていることであろう。湾岸習志野ICから高速へ入り、首都高、中央道をかっ飛ばした。甲府盆地からは北岳を主峰とした白根三山が美しく白く輝いていた。途中、双葉SAで朝食をとり、小淵沢ICより一般道へ、さらに観音平へと進んだ。午前9時10分着。ここ観音平からは今日上る山、権現岳が見える。もうすでに権現岳の岩場はすでに雪を纏っていた。

観音平からの上りは初めが比較的急ではあるが、雲海展望所からは緩やかになり、最後急な上りへと変化する。登山道は樹林帯に覆われているため、展望も良くない。それだけに、編笠山山頂へ上ったときに眺めの良さには感動する。13時過ぎに編笠山に到着。前面に南アルプス連峰、その右手に中央アルプス、御岳山、そしてその右奥に北アルプス、乗鞍岳、穂高連峰、もちろん槍ヶ岳の尖った穂先も確認できる。どれも白く輝いている。背後にはごつごつとした荒々しい光景を見せる八ヶ岳の嶺嶺が岩肌に白い雪を抱きながら青い空に聳えていた。

ここから青年小屋まではすでに登山道に雪が積もっていた。青年小屋の前にテントを張った。もちろん貸し切り状態である。

テントを張り終えて、荷を軽くして、権現岳を目指した。雪の量も20cmくらいであろうか。ギボシの岩場はアイゼンとピッケルを使い、鎖場では滑らないように慎重に上った。ギボシの岩場を越え、いよいよ権現岳直下へ。雪は30cmくらいはあるだろう。また雲の切れ間から赤岳が見える。すごい迫力である。16時、権現岳到着。吹く風が顔を強く刺す。すぐさま、下山開始。ギボシの岩場を越える頃、夕暮れを迎えた。美しい空の色である。まさに自然の芸術である。八ヶ岳の岩肌が赤く焼かれていく。夕暮れの空とのコントラストが美しい。 キャンプ場へ下山してからすぐに夕食の準備に取り掛かった。澤田さんのキノコ鍋である。アルコールもすすみ、楽しい会話に夜も更けていった。

17日、午前6時起床。この時期としては暖かい朝だった。昨日の鍋にもちを入れ、朝食をとった。

テントを撤収して、午前8時出発。編笠山からは見渡す限りの雲海であった。南アルプスや中央アルプスが雲の海の上に浮かんでいる。もちろん北アルプスも全山見ることができた。久しぶりの好天であった。しばし感動に浸った後、下山開始。樹林帯の中の登山道は凍っており、慎重に下った。午前11時30分、観音平着。小淵沢で温泉に浸かり、「藤亭」でそばを食べて、千葉へ向った。 好天に恵まれた初冬の八ヶ岳であった。

                         森(記)

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