キナバル山行

   日時:2月11日〜2月15日   メンバー:吉田文夫、東郷朝子、吉井澄子、森隆浩(記)

Day12/11成田空港(10:30 MH89便) (17:05)クアラルンプール(18:45 MH2636便) (22:20)コタキナバル (着後、出迎えガイドと一緒にホテルへ) Tang Dynasty
Day22/12コタキナバル PHQ ラバンラタ小屋 Laban Rata Resthouse
Day32/13ラバンラタ小屋 ローズピーク PHQ コタキナバル  
Day42/14コタキナバル滞在。終日フリータイム。Tang Dynasty
Day52/15 (6:00) コタキナバル(7:05 MH2601便) (9:30)クアラルンプール(11:05 MH70便) (18:35)成田空港(帰国)Tang Dynasty


2月11日 出国
7:40、東郷さん、吉井さん、私の3名が千葉駅集合。外は小雪が舞う寒い朝であった。これから東南アジア最高峰のキナバル山に出発である。7:55の成田空港行き快速に乗る。途中、佐倉駅で吉田さんが合流。8:40、成田空港第2ターミナルへ到着。急いで出国ロビーへ上がると、人の波であった。2日間の有休で、5連休となることからアジア方面は大人気であった。手荷物検査場を抜けるのに30分以上かかってしまった。今回はマレーシア航空を使用、クアラルンプールでマレーシア入国、乗り継ぎでコタキナバルへ向かった。マレーシア航空89便はDゲートに待機中、結局出発の10分前にようやく乗り込むことが出来た。MH89便は定刻10:30に出発、四国沖から九州東海岸沖を通り、フィリピン上空で西へ進路をとり、ボルネオ島北岸を進み、17:00、マレーシアの首都、クアラルンプールへ到着した。さらにMH2636便に乗り継ぎ、定刻18:45に出発、途中ラブアン島に寄り、22:20コタキナバル国際空港へ到着。出迎えの人に連れられて、本日の宿、Tang Dynastyホテルへチェックイン。すでに23時を回っていた。


2月12日 キナバル山第1日目 晴れ時々曇り一時霧雨
 7:00現地スタッフがバンで迎えに来てくれた。コタキナバル市内からもキナバル山の姿を望むことができた。天候は晴れ。暑い真夏の太陽が照りつける。車内は冷房が効いて心地よい。途中、20分ほどの休憩を取り、バンは9:20頃キナバル国立公園へ到着した。登山のための手続きを行い、ガイド、Mr.SOPAINを紹介され、一緒にバンへ乗り込み、登山ゲートのあるPower Stationへ向かった。バンのドライバーとゲートで別れ、我々4人+ガイドの5名はキナバル山への長い登りに入った。山頂までの距離は9キロ、ゲートの標高が約1900mということは、山頂までの標高差約2200ということになる。しかし、このコースは500m〜1kmごとに休息所があり、また500mごとに表示版があるため、とても歩きやすいコースである。しかも、麓は熱帯雨林のジャングルであり、高度を稼ぐに従い、背丈が小さくなり、色とりどりの珍しい花が見られる。もちろん食虫植物のウツボカズラも見ることができた。

 天気の方は、歩き出すころは曇り空に変わって、昼過ぎからは霧雨となった。2700m付近で昼食、13時頃である。周囲はリスがうろちょろ走り回り、人間のおこぼれを探していた。13時30分頃、昼食を終え、今日の宿泊地Laban Rata小屋を目指した。さすがに3000mを過ぎる頃には4人とも疲れ気味となり、吉井さん、吉田さんが遅れ気味となった。さらに頭がボーっとしてきた。軽い高山病にかかってしまった。15:30、今日の宿泊地Laban Rata小屋に到着。チェックインを済ませ、食堂でお茶をすることにした。コーヒーと紅茶を頼むが、一人分があまりも多すぎるのに驚いた。一人で4杯分くらいあり、しかもあまりにも薄すぎた。窓から外を見るが雲に覆われ真っ白であった。17時頃突然ガスが晴れ、夕日が差し込んできた。4人外のヘリポートに出て、写真をとる。そのヘリポートではガイドやポーターがセパタクローをして遊んでいた。こちらは吉田さん以外は山酔いで気分がすぐれないこの人たちはすごすぎる。さて夕食はバイキングである。RM20/人で数種類の料理が並ぶ。ビールを軽く飲むと、気分も良くなってきた。疲れたため、このあと、ベッドに潜り込むが、空気が薄いせいか皆あまり熟睡は出来なかった。


2月13日 キナバル山第2日目 晴れ
 1:30起床、頭が痛い。薬を飲み、気合を入れる。2:00より朝食をとり、出発準備。2:45にガイドのSOPAINと待ち合わせ。闇の中へヘッドライトを灯しながら進んだ。月夜であるため、空は明るい。歩き始めて300mほど歩いたところで吉井さんが高山病でダウン、ガイドとともに山小屋まで下山。残された3名で上がることとなった。500mほど行くと森林限界を超え、岩場となる。目印のロープも出てきた。上はヘッドランプの明かりが続いていた。サヤッサヤッ小屋がチェックポイントである。4:00頃通過。さらに登ると、サウスピークの鋭い岩峰が点を突いていた。さらに上を目指す。その先にセント・ジョーンズピークが、そしてその先に最高峰ローズピークが聳えていた。4000m付近を通過、ゆっくりと呼吸を整え登る。吉田さんが少し遅れ始めた。ゆっくりとローズピークを目指し、5:45山頂に立つ。まだ夜明け前だ。海も見えるし、コタキナバルの灯りも見える。フィリピン方面は雲の海であった。6:00、吉田さんも到着、3名無事山頂へ到達。握手をし、感動を分かち合った。寒さはあまり感じられなかった。しばらく山頂でご来光を待つ。6:20、雲を突き破って眩しい日が差し込んできた。

 山頂で写真を撮り、6:55下山開始。帰り気楽な下りである。写真を撮りながら周囲の景色を楽しむ。サウスピークに近づいた頃にSOPAINがゆっくり登ってきた。合流し、無事山頂へ到達したことを告げた。その後、8:55にLaban Rata小屋に到着。軽食をとり、10:00麓へ向けて下山開始。吉井さんも一眠りしたことで、高山病も回復していた。ぐんぐん高度を下げていく。面白いように下っていける。(これがあとでとんでもない事に!)13:00、登山ゲートへ到着。行きに受付で帰りのコタキナバル市内までの送迎を頼んでいたので、ゲートまで迎えに来ていた。ゲートからコタキナバル市内までRM50/人であった。受付で登山証明書を受け取り(RM10)小雨の中、キナバル公園をあとにした。公園より下界に出ると真夏の太陽が照り付けていた。車はクーラーも効かず、ほとんど壊れかけた状態であった。15:00 Tang Dynastyホテルまで乗せてもらい、SOPAINと別れた。

 シャワーを浴び、マレーシア航空へリコンファームを終えて、いよいよ楽しみの夕食であった。センターポイントの地下にある食堂街へ。もちろん日本のようなレストランではない。地元の人たちに混ざって、注文する。チキンやシーフードなど様々。御飯がついて、RM5/人であった。帰りにビールを買い込み、ホテルで打ち上げをした。飲みすぎで、その日は熟睡した。


2月14日 コタキナバル市内フリー 晴れ
 朝起きると、足が痛い。皆、筋肉痛に悩まされた。ホテルで朝食をとり、市内散策を開始。皆、買い物が目的である。フィリピンマーケットで南国育ちのフルーツに出会い、工芸品を値切って、購入。さらには街中でキナバル山の柄のTシャツを購入。皆、目的の買い物に満足であった。さらに昼ご飯は現地のカレー屋さんであった。(ココ一のカレーのよな物ではない。)店に扉などない。入るや否や御飯の盛られたプレートを渡され、好きなカレーをかけて、数品のトッピングをのせるものであった。もちろんカレーも具がわからなかった。チキンや野菜は分ったが、中には魚が丸ごと入っていたり、不明なものもいくつかあった。結局4人とも野菜カレーであった。でもこれが結構美味い。ミネラルウォーターを一人1本入れても、4人でRM17であった。(非常に安い)そのあと、ホテルと隣り合わせのワワサン・プラザのショッピングセンターで紅茶やチョコレートを購入。空港よりも遥かに安い。皆、思い思いの品を購入し、一日が終る。夕食はシーフードビレッジで豪華な食事であった。Flower lobsterという日本では食べられないイセエビの刺身に舌鼓を打ち、数品の魚介類に満足した。



2月15日 帰国
 朝5:00起床、5:40チェックアウト、タクシーでコタキナバル国際空港へ向かう。まだ夜明け前であった。6:00到着、すぐにチェックインを済ませ、手荷物検査場を抜けて、ゲートへ。空港の外が明るくなるも厚い雲に覆われていた。7:05出発、機内で朝食が出た。マレー半島に近づくにつれ、天気も回復。雲も切れはじめ、マレー半島もくっきり見えてきた。9:30クアラルンプール国際空港到着。出国手続きを行い、国際線ターミナルへ。11:05、MH70便は定刻に日本へ向けて出発した。寒い日本に18:45到着。 今回の旅行は下記の旅行会社にお願いした。

移動教室 Educational Travel Service TEL:03-3233-1212 http://www.ets.or.jp
航空券:50000円(往復)、キナバル登山:12000円、 その他12000円(食費、送迎、ガイド料、ホテルなど)