ちばやま

ちば山の会2004年06月

千葉市中央区弁天町5番地鶴岡方

Tel・Fax 043-255-9821



奥多摩 軍刀利沢

       2004年4月25日 メンバー:CL:柘植 SL:赤平 浜本 三代川 石井 加藤 【記】竹下

 沢=ブユやアブに刺されたら嫌だなという思いと、沢は夏以外だと寒いし、夏は高山植物を見に山に行くことが楽しみなので、なかなか沢に行く機会がありませんでした。

入会した時から沢は楽しいよ!と誘われ、そんなに楽しいのなら一度参加してみようかと思い去年ワラジと地下足袋を購入したが沢に行くチャンスは訪れませんでした。

そして今年は4月というのに2、3日前は暖かい陽気に誘われて沢に行ってみようかな?という気持ちになり、連れて行ってもらうことになったが、いざ当日になるととても沢日和とは言えない天候の日に沢デビューをすることになりました。

 南郷の集落に車を止め、矢沢林道を30分ほど歩いた所が入渓点の軍刀利沢出会で身支度(忍者のような姿)を済ませ、この寒い中出来れば水に入りたくないと石をピョンピョンと跳ね回るのは私だけ、どうせ濡れるのだからとバシャバシャとわざと水の中を歩き出す皆さん、水に入ると冷たい!思わず悲鳴をあげてしまう。一度水に入ってしまうと気にならなくなり、大小20箇所もある滝を登り始める。チョッと危ない滝はザイルを出しブルジックで登ったり、どうしても足の届かない場所は肩を貸してもらったり?高度差のある滝はザイルで確保してもらいながら登って行き、水流を直上して行く滝は水に濡れないようにカッパを着て登るが全身ビショビショになる人も出るありさま、トカゲのように日向で暖を取る姿もコッケイだ。細長い淵はへつっていくが、ズルズルと見事に落ち、腰まで水に浸かり再度チャレンジし、無事の通過に拍手喝采。嬉しそうな姿に夏だったら気持ちよくスイスイと泳ぐのも楽しいのだろうなと思いながら、巻き道から高みの見物と洒落込む。また平然と冷たい水の中をいとまずに進む人もいる。何故かみんな童心に返ったように目をギラギラと輝かせ生き生きとしている。私も子どもの頃は木に登ったり、川で泳いだり、山の中を駈けずり回って遊んでいたのでいつの間にか本領を発揮しオテンバな少女時代に戻って十分沢を楽しみ、いつしか冷たかった水も心地よく感じるようになっていました。

 源頭部は水がなくなり木の葉の吹き溜まりの中、転びそうになりながら詰め、ヤブをこぐことなく三国峠に飛び出し山頂に着きました。(沢が終わってから鞍部までの間はヤブコギが付きものと思っていたのでチョッと調子はずれでした)ヘルメットにハーネスを付けた異様な姿から一般登山者に変身し、山桜、ハナイカリソウ、ヒトリシズカなどの花を愛でながら浅間峠経由で駐車場に戻ったが、ちば山恒例の忍者ハットリくんに紛した若干名があっという間に姿が見えなくなるということは今も昔も変わらないようですね。

 ほどよいスリルと水遊びに味を占めた私は、この次は沢の中で一泊して魚をつまみに一杯!なんて沢山行に参加したいなと思っています。 

                         

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