ちばやま

ちば山の会2004年08月

千葉市中央区弁天町5番地鶴岡方

Tel・Fax 043-255-9821



島々谷から徳本(トクゴウ)峠越え

日時:  2004年6月5日(土)晴れ、6日(日)曇り
メンバー:菊池単独
行程:5日 2時千葉発−中央道−6:40島々宿着(役場駐車場使用)−7:00出発(750m)
      −島々谷沿の車道−8:50二俣(935m)−11:44岩魚留小屋(1284m)−15:35徳本峠
      (2135m):テント泊
    6日 徳本峠−明神池−上高地−ウェストン碑−バスで島々宿の役場前−帰葉

 信州の杣人たちが上高地に入る仕事道として歩かれた道は、上高地に車道が開通する以前、北アルプスへ入山するためのメインルートとして利用された。W・ウェストンをはじめ、多くの岳人が徳本峠を越えている。 毎年6月の第一日曜日に上高地の梓川の畔・ウェストン碑の前で、残雪の穂高をバックにウェストン祭が開催される。以前より、一度はこの時期に峠越えをやってみたかった。


 同行者を募集したものの、前後に山行が計画されていたせいか、単独行となってしまった。夜行列車・バスにしようかと最後まで迷ったが、結局最も自由がきくマイカーとした。島々宿では役場の駐車場が使用できる。到着がやや遅くなり、ウェストン祭前日のためか、30台ほど駐車可能であるがすでに一杯であり、裏側に1台分のスペースをなんとかみつけた。

長丁場の登りとテント泊でありできるだけ軽量化を図ったが、水2リットル、ビール350cc(にやむなく制限)、ブランデイ少々をいれ、占めて15kgほどの重量であった。

 二俣までは島々谷に沿った車道を2時間弱、その後は島々谷南沢をたどる渓流ぞいの山道である。炭焼き窯の跡や三木秀綱夫人の遺跡などがある。登山道はよく整備されており、谷にかかるしっかりした橋を数回渡たり、新緑と渓流の織り成す素晴らしい雰囲気を楽しみながら、11:44岩魚留小屋に到着した。出発が遅かったせいか、峠に向かう登山者は2・3組であり、また下山途中の登山者に会ったのも二人のみであり、本当に静かな山行である。(当日は徳本峠越えの記念山行があり、地元の高校生が400人あまり6時ころ島々宿を出発していた。小生は遅い時間出発のため、このご一行に会わず、静かな山行を堪能できた。)

 展望は利かないものの、登山道は涼しく、木漏れ日に映える新緑と渓流の美しさに多いに心が癒された。小屋には先行の女性4人組と、追い抜いていった3人組が休んでいた。古びた小屋の屋根から煙がくゆっていた。岩魚を焼いている。ついつい、ビールと岩魚の塩焼きを注文してしまった。やや高かったが、さすがにここの岩魚は旨かった。この小屋より上流は流れが急になり、岩魚は上がれないということであったが、さらに上流で、釣り人がおり、大きな岩魚を釣っていたそうである。最後の水場(力水)を過ぎるといよいよ峠まで標高差約400mの急登である。

 長時間の登りでややバテバテの状態だったが、ゆっくりゆっくり歩を進め、15:35ついに徳本峠に到着した。パーッと開けた彼方には、期待にたがわない穂高の雄姿が広がっていた。テントの中からでも穂高がバッチリ見える場所に陣取ったのはいうまでもない。徳本小屋はやや傾いているものの、大きな丸太でつっかえ棒をしてあり、なかなか趣があるのである。当日はウェストン祭前日のため予約で一杯であった。テント場の使用料を払いに行ったとき、夕飯の支度の最中であったが、山菜のてんぷらがすごく旨そうであり、ビールのつまみに1人前分けて貰えないかと思った。小屋の近くには水場はないが、例年よりずっと少ないものの、脇の斜面に残雪が残っていた。早速ビニール袋に汚れのない雪をたくさん入れ、貴重なアサヒスパードライ350mlを冷やした。夕食にはまだ早い。マットに横になり、入り口から逆光の穂高を眺めながらしばし疲れを癒した。

6時少し前、まだまだ外は明るいがそろそろ夕食とするか。チーズにナッツ・レトルトのソーセーを肴に穂高を相手にビールで乾杯、レトルトのカレーを温めながら、残雪割りのブランデイ2・3杯をチビリチビリやっているとすっかり酔ってしまった。

翌朝は思ったより天気は悪化しておらず、朝日に映える穂高を目に焼き付けることができた。5時半ころ上高地に向かって下山開始。途中から眺める豪快な前穂は特に素晴らしく、デジカメに収めたかったが、昨日電池がなくなっており非常に残念であった。

紅葉は10月中旬ころがベストとのこと、きっと素晴らしい渓流沿いの紅葉と澄んだ空気を通して穂高を眺めることができる秋にも一度訪れてみたい。

                         

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