ちばやま

ちば山の会2005年02月

千葉市中央区弁天町5番地鶴岡方

Tel・Fax 043-255-9821



山行報告  南ア 塩見岳

日時1月8日(土)〜10(月)
工程1/8(土)沢井(ゲート) 9:20→10:00塩川小屋10:15→16:30 2300m付近テン場
1/9(日)テン場6:50→8:30三伏峠小屋 (本谷山途中までピストン)
1/10(月)三伏山ピストン後 三伏峠冬季小屋9:40→13:30ゲート(駐車地点)
参加者CL柘植(記)、SL竹下、小俣

 【1/8】仮眠した駒ケ岳SAを7時前に出発して松川ICで下車、一路鹿塩方面を目指す。中央ア方面は雲の中だが、南ア方面はまあまあの天候。だが積雪のため塩川小屋まで行けずに沢井の発電所付近で車止め、先行は1台。3連休なのでにぎやかに登れるかと思ったが、さすがに塩見あたりを目指す人は少ないようだ。塩川小屋で計画書を投函して、いよいよ山道に入る。トレースの状況から先行者は1人のようだ。正月後には結構な積雪があったはずなので、今日のトップは大変だろう。おかげで我々は迷うこともなく進むことができる。1時間半ほど沢沿いの道をたどるといよいよ本格的な登りとなるが、阿弥陀南稜と比べると重たい荷物のせいで苦しい登高が続く。暗くなるまでに三伏峠に着きたかったが、見通しがたたなくなったため、16:30過ぎに2300mを越えた地点で幕営する。

 【1/9】今日は曇で小雪もちらついているが、昨日の疲れもとれて皆元気に出発。日帰りでの塩見ピストンはすでにあきらめているが、なんとか塩見小屋付近まで歩を進めて、明日は登頂したいと思う。三伏峠小屋に着き、荷物を置いて柘植が様子を見に行くと先行者が戻ってきた。雪が深く、とても一人ではラッセルできないので、あきらめて下山するとのこと。ご苦労様でした。たしかにワカンをつけても股までもぐってしまう積雪では夏のコースタイムの4〜5倍は必要だ。情けないが、トレース頼みで計画を組み立てている我々のパーティーもここは無理はできない。でもせっかく来たのだからラッセルを楽しもうと、最低限必要な荷物だけ背負って出かける。30分ほどで三伏山に到着。晴れていれば絶景だろう山頂も吹雪の中。ここから先はトレースも消えて、いよいよ独力での勝負となる。30分ほどズボズボもぐりながら進むが、目標を失った悲しさでファイトもなくなり、酒の誘惑に負けて引き返す。冬季小屋の中はきれいに整理されており、とても快適だ。ゴザを敷いてテントを張ればこの世は極楽。柘植は酒しか持ってこなかったが、竹下さん・小俣さんがいろいろツマミやおやつを持ち上げてくれていたので、暗くなるまで楽しく宴会を続けて、19時に就寝。

 【1/10】起きたのは7時前で、なんと12時間ちかく寝てしまった。今日は下山日だが最後の日に快晴に恵まれる。外に出ると塩見岳が迫力ある姿で我々を迎えてくれる。もう一度三伏山に登ると、そこは南ア全山の大展望台。塩見の左には仙丈・間ノ岳が大きく、南には荒川・赤石から聖岳まで真っ白な巨峰が一望だ。存分に眺めを楽しんで小屋に戻る。登りではあんなに苦しんだ道も、下りはあっという間であった。塩見岳に登れなかったのは残念だが、楽しい3日間だった。行きよりは少し積雪が減った感じの林道を、これからの山行計画を話しあいながらのんびり下っていった。


                                 柘植

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