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ミヤマキリシマ

 山一面がピンク色に染まる九州の由布岳と九重連山に行ってきました。 三日間とも天気に恵まれ、10年ぶりのミヤマキリシマの開花状況にすっかり気を良くした女三人のかしましい山行でした。

日時:2005年6月3〜5日
メンバー:CL:澤田 大塚 竹下【記】

 一日目:大分空港からレンタカーを借りて豊後富士と呼ばれる由布岳に登る。白いツルアジサイの甘い香りのする牧場から登山を開始。頂を見上げるとほのかにピンク色に染まって見える、ミヤマキリシマに違いないことを確信する。眼下には緑のベルベットを敷き締めたような雄大な高原のような山が続き、異国にきていることを感じました。

 由布岳山頂付近は岩峰になっており、斜面には作られたかのような箱庭の中にミヤマキリシマの花が咲き誇っている。クサリ場を2ヶ所過ぎた西峰頂上からちょっと先に行った所にはオアシスとでもいおうか、思わず歓声をあげてしまったほど一面のピンク色に染められた山が目に飛び込む。こんな風景見たことないよ!凄いスゴーイの連発。

 11時45分〜16時30分まで由布岳で過ごし、湯布院の共同浴場(\100)で汗を流し、名物の地鶏の天ぷらと田子汁でお腹を満たし長者原へと車を飛ばす。

 二日目:駐車場の片隅で仮眠し、坊がツル賛歌にも歌われている坊がツルキャンプ場に向う。想像していた通り大草原の中のキャンプ場はふわふわの布団を敷いたようで寝心地万点。テントを張り、法華院温泉の前から九重連山の最高峰中岳に向うが、途中目の前に異様な禿山が現れる。硫黄岳で噴火口からモクモクと噴煙をあげ「グオーグオー」と勢いよく唸り声をあげている。「噴火したら一瞬の内にお陀仏だね」と言いながら急ぎ足で通り過ぎる。久住山は人気の山らしく大勢の人で溢れていた。最高峰の中岳の斜面はピンクのミヤマキリシマの花で覆われ、花に埋もれて至福の時間を過ごす。明日登る平治岳の頂上付近がピンクに染まる景色を眺めながら・・・。

下山後、坊がツル賛歌を聞きながら法華院温泉の木の湯舟にゆったりと浸かり贅沢な気分を味わう。湯上りに枝豆と生ビールをいただき、千鳥足でテン場に着きのんびりと昼寝をしたりおしゃべりにも花が咲き、なかなか暮れない充実した長い一日を過ごしました。

 三日目:朝もやの中、ミヤマキリシマの大群落の平治岳を目指して登り始める。九重連山の中で最もミヤマキリシマの花が多いのが平治岳だ。登山道は登りと下りに分かれていて、いかに大勢の人が登るかがわかる。朝露に濡れてびっしょりになりながらミヤマキリシマの木を掻き分け這い上がっていくと頂上付近は足の踏み場もないほどビッシリと敷き詰められたピンクのじゅうたんのように花がひしめき合って咲いている。あまりの感動に声も出ないほど、ただただこの風景を心に刻み込む。大切な人にこの感動を伝えたい!!

 大船山からの平治岳の展望はガスに見え隠れするピンクの山もまた情緒があり、久住山を見渡せば山開きに集まった大勢の人たちが蟻んこのように望遠鏡の中から見える。

 昨日登った九重連山の大展望を心置きなく眺めながら下山開始。

 ピンク色に染められた山々に咲くミヤマキリシマの花に明け暮れ、心の中までがほんのりとピンク色に染まった3日間でした。 今回は澤田さんのバースデー割引に便乗させてもらい格安に九州の山を堪能した山行でした。


                                 竹下

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2005年 千葉県勤労者山岳連盟 ちば山の会 
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