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山で何を考える    〜県連救急法講習会に参加して〜      


 7月9、10日に県連主催の救急法講習会が開催されると聞き、新人救助隊員としては必須科目のような強迫観念に駆られ参加してきました(笑。参加者は自分のような救助隊員からハイキング層の方まで(なんと県外からの参加者も!)計21名、内容の濃い二日間で、机上講習・実技ともに大変勉強になりました。大まかな内容は以下の通りです。

 心肺蘇生法・・・・人工呼吸と心臓マッサージ、AEDによる心肺蘇生の実習
 救急法講義・・・・応急手当、低温・高温、疲労、きずと出血等に関する講義
 テーピング講習・・テーピングテープを使ったけがの予防・固定法
 三角巾実技・・・・三角巾を使った傷の被覆、骨折時の固定方法等
 負傷者の移動・・・道具未使用、ストックやザック、カッパを使った搬送について

 非常に立派なテキスト(売り物にもなりそう?いやいやweb等で広く公開しても良いのでは)が準備されており、石川さん、しもさん、藤桝さん3名の講師も素晴らしく講習会としての完成度の高さに驚きました。

 印象的だったことは講習会の中で何度か出てきた話であり、自分も常々思っていることですが「想像力」を働かせることの重要性です。登山中に「事故が起きたらどう行動するか?」、「どのような事故が起こり得るか?」、「今の装備でどんな処置が可能か?」と言ったことをリーダー以下山行メンバー全員が考えることで、セルフレスキューの重要性が実感できると思います。さらに言えば、現在地と残りの行動時間、休憩ポイント、行動食を摂るタイミング等々山中では想像力を働かせなければならないことはたくさんあると思います。こういった事の積み重ねが救急事態を回避するために重要でしょう。次回の山行時皆さんも考えてみてください。

 また、今回は救急時における対処法と言うことで病気・怪我等の処置方法について学んだのですが、もう一点、緊急時の通信手段の確保についても再考する必要があるのではないでしょうか?今回学んだセルフレスキューはあくまでも医療従事者に引き渡すまでの一時的な処置方法であり、肝心なのはいかに早く病院に搬送するかです。最近、遭難者の通信手段として携帯電話の比率が高まっていますが、大部分の山中では携帯電話が使えない事の方が多く、連絡手段としての「無線機」の必要性は依然高いと考えます(無線免許制度と言う壁がありますが…)。

 せっかく学んだ今回の知識・技能を受講生の胸の内だけで終えるのではなく、周りの人にも伝えることで全体のレベルアップに繋がればと思います。が、なかなか機会が無いのが実状で・・・すいません。

 最後にひとつ。少し残念だったのは、若手が少なかったことです(自分が最年少?)。若手の各人が積極的にこの様な会に参加して欲しいと考えます。





                                 田村

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2005年 千葉県勤労者山岳連盟 ちば山の会 
http://www.chibayama.com