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G-1 支援トレッキングの報告(NO.2)


 トレッキングは6月17日に登山基地のスカルドをジープで出発して最終集落のアスコーレ(3048m)から歩きはじめる。 アスコーレは緑の多い岩山に囲まれ畑には麦や菜種が植えられていて一見豊かそうな集落である。 子供も多くて我々のテントサイトにやってきて物をねだる。これは子供たちのアメやボールペンがほしい気持ちもあるが、大人に行って来いと言われてねだりに来るらしい。ハローフォート、写真を撮ってくれと言ってポーズをとるのでおもわずシャッタを押すと、すかさずルピープリーズと来る。こんな子供らしくない行為もトレッカーが好奇心や好意で軽い気持ちで物をあげたのが始まりである。

 アスコーレに3日間停滞して6/20ジョラ、6/21緑のオアシス、パイユ(8785M)に到着、水道が引かれトイレ、洗濯場が完備したバルトルエリアでは最高のキャンプ場である。 パイユで高度順応のため1日停滞する。雪をかぶった山々を眺めシャッターを押しながら下痢と闘う。それでも夕食には、朝元気に柳葉を食べていた羊さんのスペアリブをいただく。

 6/23、パイユ5時発 いよいよバルトロ氷河上に上がる。パイユピーク、トランゴ岩塔群等を見ながら氷山のような氷河の残雪?巨大なテーブルストンの間を歩き高台のキャンプ地ウルドカスに到着する。ウルドカスでは楽しみにしていた花々(蝦夷小桜、弁慶草、高根マンテマ、イエローポピー、ジャコウソウ等々)が斜面に咲いていて岩石と雪の世界の別天地である。心が和むキャンプ地だ

6/24,ウルドカスからゴルUへ 岩石と雪の風景は変わらないが山々は確実に高くなり4000M峰から6000M、7000M峰に変わる。




マッシャーブルム(7821M)、ムスタータワー(7273M)、コンコルディア(469 1M)どの山も槍ヶ岳スタイルのトンガリ山である。 6/25 ゴレUからコンコルディアへ 氷河上の小高い丘のテン場は夜間にはさすがに冷え込む、朝は薄氷がはっていた。昼間40度近くなり夜間は氷がはる、この温度差で岩が砕かれ巨大なモレーンが出来たのだろう。


 正面にG4(7925M)の端整な山容を見てその左におなじみのブロード・ピーク(8051M)がどっしりとそびえている G1はG4の陰に隠れていてまったく姿ない。

バルトル氷河の行き止まりがコンコルディアである。突き当たりのガッシャブルムW、X、Y峰のその真裏にT、U、V峰があり、ブロード・ピーク、の前を左に行くとK2のベース、ブロード・ピークのベースに行くとのことである コンコルディア(4691M)に到着するとやっと一番奥にK2(8611M)が姿をあらわした。

高さ4000Mの巨大な三角錐で迫力がある。近藤隊長より昨年の登頂コースについて指差しながらの説明を受けた、右側が西稜で登頂コースとの事です。

ベースキャンプに入るのに1週間、硬い岩、雪量も多く雪崩も多いその困難さは魔の山と呼ばれているナンガパルパットと双璧と言われるのがよくわかる。


K2の左に見える、真っ白い三角の山がエンジェルピークである。その姿と名前から人気のある山である。 最近はコンコルディアまでヘリで飛びK2、ブロード・ピークの他7000m峰を眺めその日に帰るツアーがあるそうです。必ずしも軟弱とはいえないと思います、ゴミが出ないなど自然にはやさしい面もあるかと思われます。 最初の計画どうりG1ベース(5200m)滞在、コンドコロ峠(5700m)を超える、は出来ませんでしたが素晴らしい仲間と好天にめぐまれて素晴らしい山々を眺めることが出来ました。

6/26、G1に向かう登山隊を見送り、6/27コンコルディアを後にして往路を5泊してアスコーレに戻りました。 途中、道草をして温泉に1泊して無事スカルドに帰ってきました。

 富樫さんに助けられて楽しいトレッキングが出来ました。
なお、登山隊は1次アタック隊の藤川登攀隊長とネパール人ポーター3人が7/29,登頂しました。2次アタック中にポーターにアクシデントがおきて登山活動を終了して7/14、無事スカルドに戻ったと連絡がありました。


                                 広木(国)

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2005年 千葉県勤労者山岳連盟 ちば山の会 
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