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晩秋の妙義・西上州

                                (CL)柘植 (記)小俣

 紅葉の季節がやってくると、無性に西上州の山へ行きたくなる。妙義・西上州に秋はよく似合うと思う。ここ数年秋になると訪れている。今秋は行けるかどうか少々心配だったが、なんとか冬になる前に出かけることができた。

<その1> 金鶏山〜筆頭岩    11月19日

 妙義山から眺めると南方に突き出たように岩峰を連ねているのが金鶏山である。エアリアでは登山禁止となっているが、ネットで調べるとコースタイムも4時間くらいで、赤布もあり結構登られている様である。役場に問い合わせたところ「自己責任で・・・」ということで決行。見晴し駐車場に車をおき(11:00)、車道を5分くらい進むと、R40のカーブ標識の前に階段がある。ここが登山口で、フカフカの落ち葉の急登をひたすら登ること20分くらいで尾根につく。尾根ぞいに、時にはトラバース気味に登って行くと、頂上北側に出る。切れ落ちた東面に巻くようにつけられた踏跡を辿り頂上へ出る。細い立木のブッシュでおおわれた金鶏山頂上であるが、展望は良い。はるか下仁田方面も眼下である。(11:38〜50)

 基部にもどりブッシュの尾根を行く。最初の岩峰は、頂稜を直進、左へ続く尾根の方面へ岩峰を下る。ここで、岩峰を右から巻いて直進するかなり明瞭な踏み跡があり、直進してしまう。道が消え、引き返すこととなる。所々に赤布はあるのだが、数も少なく、ポイントについているとはかぎらず、ルートファインディングは試行錯誤のくり返し。皆が同じところで間違えるため、踏み跡ができてしまい、より錯誤がふえる。岩峰を急降下、尾根なりに進むと、樹林の中の大木に「左へ」の矢印(13:40)。左へ下降かと思い、どんどん下がるとルンゼ状となってくる。これは下りすぎではと思い、トラバースしてみると上方に細い固定ロープが見える。ルート判明。この岩峰は左からの巻きで通過。

 ようやく、筆頭岩基部につく(15:00)。3級の登り3Pで岩の頂上に立てるとあったので、登攀ルートは三角定規の背を登るようにとるべきだったのだが、側壁にとりついてしまったため急傾斜で岩ももろく、えらく苦労することになる。どうも懸垂下降に利用しているルートの一つだったようだ。しかし、残置ピトンもあり、なんとか稜線に。秋の短い陽が傾きかけた中、頂稜より妙義の山並を満喫する(〜16:20)。懸垂で基部にもどり車道へ下れば、あとは駐車場へもどるだけである。(17:10着)

<その2> 碧岩西稜     11月20日

 ここは、以前より計画しながら天候にめぐまれず断念してきた所である。居合沢、三段の滝上に積んだ取り付き点目印のケルンをさがすことから始める。ところが登山者用にケルンがあちこちと積まれるようになり、昔岳樺クラブで積んだケルンを探し出すのに手間どってしまう。

 7:15居合沢公園出発。8:30ケルン(居合沢右岸)より涸沢状のルンゼを登り、西稜のコルとりつき基部へ (8:45〜9:00)。10mくらいのフェースを登り、稜上のコルへ。はじめは岩稜なのだが、尾根が広くなると、露岩の中のブッシュ帯となるので、コンテで登る。入山者が多くなっているのか、所々踏み跡が道になっている。西稜は午前中陽が当たらず、沢より吹き上げてくる風がビレイしている身にしみる。となりに見える鷹ノ巣岩と同じくらいの高度になった頃より陽があたりだしホッとする。高度が増すにつれ、立岩・荒船方面の展望が広がりだし、浅間山がせり上がってくる。

 尾根が狭まりリッジ状となってくると、最後の核心部へ。ルートは、そのままリッジ(さびたハーケンがあるらしい)通しか、右に回りこんでフェースを登るかであるが、後者を選択。トラバースは少し脆くてイヤらしいが、上部フェースは思いのほか岩がしっかりしていてすっきりと登れる。これを登りきると、あと1Pで頂上(13:50)。帰路のことを考えて何度も登り損ねている大岩はまたまた次回まわし。14:15頂上をあとにして駐車場へ。(15:50着)

                                 小俣

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2006年 千葉県勤労者山岳連盟 ちば山の会 
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