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山行報告  西上州  桧沢岳北西稜と富士浅間山

日時 :2006年1月8日(日)〜9日(月)  参加者:CL柘植(記)、三代川

1/8(日) 桧沢岳北西稜

磐戸8:30→(北西稜経由)13:00桧沢岳(西峰)→桧沢岳(東峰)13:40→根草集落14:30→15:40磐戸

桧沢岳は普通根草集落から周遊するコースが紹介されているが、末端から山頂に伸びる北西稜は下部は平凡なヤブ尾根だが上部はゴツゴツした岩峰を連ねたバリエーションコースだ。NETで調べたところ以前はなかった詳細な記録が一つ出ていたので、それを頼りにこのあたりの山は訳も分からない三代川さんをだまくらかして出かけてみる。磐戸の南牧村活性化センターというところに車を置き、すぐの椚(くぬぎ)橋を渡って尾根の末端から取り付く。仕事道のようなものを拾って登っていくとやがてはっきりした尾根状になる。薄い踏み跡が出たり消えたりだがヤブが薄いのでほとんど苦にならない。周囲の雑木はすっかり葉も落ちて西上州独特の雰囲気を味わいながら快調に歩いていく。911mピークを過ぎると岩場が出始めて上部の岩峰地帯が近づいてきたことを知る。ここから先は説明しにくいが、大小の岩峰を左右に巻きながら進む。どちらを巻くかは自分の判断しかない。急なトラバースや木登り・岩登りを交えて進む。岩は全般にかなりもろいので素直な直登はむずかしい感じだ。やがて15mほどの絶壁の縁に立つ。ここを残置シュリンゲを頼りに懸垂下降すると、行く手には最後と思われる大岩峰が行く手をはばんでいる。なるべく稜線伝いに進むが最後のピークは左(北面)から巻く。雪のついた急な山腹をケモノ道?のようなところを慎重にトラバースし、よじ登って稜線に戻るとハイカーが一人休んでいるピークに登りつく。アレッ?と思うとそこが桧沢岳西峰であった。さっきまでの奮闘がうそのような穏やかな山頂。本峰である東峰をピストンして根草集落から磐戸までのんびり下る。下りの車道からは北西稜の岩尾根が夕日に輝きながら我々を見下ろしていた。


1月9日(月) 富士浅間山

下底瀬9:10→10:15富士浅間山10:25→焼山峠10:35→11:10下底瀬

本当は三岩岳から大津へ縦走する予定だったが、なんだか疲れたのでのんびり富士浅間山に登ることにする。この山はガイドブックにも紹介されていないヤブ山だが以前から気になっていた山だ。登山口の下底瀬から九十九谷への道を分けるとすぐに道形はあやしくなる。焼山峠という鞍部を目指すが、いつのまにか枝沢から尾根筋に入ってしまう。でも高みに登っていけば山頂につくはずなので、気にせずにヤブ尾根をたどる。尾根すじは伐採されており、急で足元が崩れやすい点に注意さえすれば眺めはいいし、行程もはかどる。道に迷っているという感覚がまったくないのが不思議だ。最後の急登を終えると思惑通り、富士浅間山頂に飛び出した。樹林に囲まれて展望は今一だが、小さな祠が二つ佇んでいた。それぞれに米・塩・みかんの一つぶが供えられている。三代川さんの推測ではみかんの一つぶは三日月のような形をしている。富士浅間山は別名月形山だが、それと関係があるのではという鋭い考察。富士浅間山は地元の人の信仰の山でもあるようだ。好ましい雑木の尾根を焼山峠目指して下っていくと途中で登山者に出会う。こちらも驚いたが、むこうは地元の人のようだが、この山で人に会うなんてともっと驚いていた。焼山峠から薄暗い沢筋を30分もたどると出発地点の下底瀬に着いた。まだ11時すぎだが、昨日今日と結構おなかが一杯なので少し早いが今回の山行を終えて帰路についた。

                                 柘植

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2006年 千葉県勤労者山岳連盟 ちば山の会 
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