ちばやま

ちば山の会1998年10月

千葉市中央区弁天町5番地鶴岡方

Tel・Fax 043-255-9821

<<マッターホルン:ヘルンリ稜>>    第4部:マッターホルン  1998年8月1日〜1998年8月9日

 朝7時頃ツルペイ小屋を出発し、9時30分頃前日の到達地点に対きました。ここまては、一度歩いた 道だったので、コンテをしながら、スムーズに行く事が出来ました。行動時間も1時間程短いようです。 しかし、先に進むのは、 12時迄と決めていたので、頂上に着けるギリギリの時間でした。 `  さて、ここから先は再ぴ未知の世界ですが、残りはフィックスロープのかかった岩場と頂上直下の雪面 のはずです。そして、延々と続く極太ロープの岩場を登りだしました。登っては確保、登っては確保の連 続で、岩場を越えていきました。フィックスロープがあるとはいえ、一応、確保をしながら登っていきま した。長い長い岩場を登っていくと雪面になってきました。もう、フィックスロープも太い固定ピンもな くなっていました。その雪面も確保を取りながら、少しずつ上がっていきました。ー歩一歩上がっていき ました。時計が12時を指していました。頭上はまだなのかと思い、歩いていると、キリストの像が目に 入ってきました。キリストの像の所まで行くと、そこから上は、もう、ありませんでした。もう、目の前 をふさぐ雪面もありませんでした。空が見えていました。みほちやんを呼び、そしてキリスト像を越えて、 ようやく、私達は、マッターホルンの頂上に立ちました。私達は頂上に立ったのです。  8月7日12時20分。マッターホルン山頂到着。  しかし(予定時間を過ぎていたので、感激に浸る間もなく、すぐ下山にかかりました。再ぴ懸垂下降を 繰り返しての下山。ツルベイ小屋に着いたのは、18時30分でした。明日には、飛行機に乗って帰らな ければいけなかったので、更に、下降する事にしました。  21時頃、昔の小屋跡に到着。今夜は、ここで、ビバーグとする事にしました。幸い天気も好く、星も 輝き、満月の夜でした。  8月8日、朝5時30分出発。8時10分項ヘルンリ小屋に帰ってきました。やっと、マッターホルン のヘルンリ稜が終わった…という感じでした。  ツェルマットに戻ると、偶然、未吉さんに会う事が出来ました。飛行機の時間まで、間が無かったので、 ゆっくりする事も出来ず、末吉きんの見送る中、ツェルマットを後にしました。再ぴ訪れる事を胸に秘め て…。  そうなのです。私のマッタ…ホルンはまた終わっていないのです。  新しい目標に挑むまで、私のマッターホルンは、またまだ続くのです。                                   終了。                                   ―白石 敏章―
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