湯ノ丸山・角間山 山スキー

山域 湯ノ丸山・角間山
日程 2月17日
メンバー  CL菊池、渡辺トシ
天気    曇り時々雪、遅くなって晴れ 気温山頂でー16度  風弱し
コース   地蔵峠−リフトトップ−湯ノ丸山頂(北峰)−北東尾根の左斜面標高差約200m滑走ー登り返し−山頂(北峰)−北東斜面の右斜面滑走ー標高差約450m−旧鹿沢スキー場−角間峠−角間山稜線下約50m(熊の親子を左上方で目撃)−標高差約100m滑走−角間峠−自動車道路

 強い寒気を伴った冬型の続く状態であったが、ネットで調べる限り、湯ノ丸山は風も弱く、曇りベースの予報であった。風雪の強い上信越を避け、手軽にパウダーの狙える湯ノ丸を選んだ。

 曇り時々雪模様の中、トップで山頂に向かった。この数日の積雪は20〜60cm、低温続きで、軽いパウダーは吹き溜まりのラッセルもそれほど苦にならない。南峰をパスしトラバース気味に北峰に向かった。稜線に近い斜面では20〜30cmのパウダーの下はかなり硬いバーンである。1本目は北峰(山頂)を通過し初挑戦の北東尾根の左斜面を狙った。稜線直下でピットチェックし、標高差200mほどの斜度20〜25度のパウダーランが楽しめたが、急な薮斜面に移行したところで突破は無理と考えギブアップ、シールで登り返した。2本目は北峰から北東尾根の右側斜面を旧鹿沢スキー場に向かうルート。上部ではパウダーの下にハードバーンが隠れておりスピードコントロールが鍵、徐々に滑りやすいパウダーツリーランとなった。スキー場跡の緩斜面でも超軽パウダーで気持ちよくテレターンでクルージング。角間峠への分岐点で小休止後、1昨年楽しめた角間山南斜面へ向かった。角間峠のあずま屋では先行したスノーシューのハイカーが1名、休憩していた。

 本日最後のパウダーランを楽しむべく角間山の山頂までシール登行しようと、気合を入れてラッセル。稜線下の急斜面の下にたどり着き、急斜面をどのように登行しようかと斜面の左上方に目をやると、なんとなく動いているものが見えた。よーく目を凝らすと、何と大きな熊?!!だ。それに小熊もいる。数m後方の相棒からは木があり見えない。7・80mは離れているし熊は気づいてない。

 相棒のところへ戻り、気を落ち着かせてひそひそ話で状況を説明。兎に角、一刻も早くシールを外して、滑り降りることとした。

 熊は冬眠している時期と思っていたが、こういうこともあるのですね。1年中登山・山スキーで山に入っているが、熊を目撃したのは初めてである。山スキーで深山に入るときにも鈴を鳴らして行動すべきなのでしょうか。 なんとも楽しく、驚きの山スキーであった。


                                                菊池(記)

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2008年 千葉県勤労者山岳連盟 ちば山の会 
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