ちばやま

ちば山の会2000年4月

千葉市中央区弁天町5番地鶴岡方

Tel・Fax 043-255-9821


現場での救助だけが救助活動ではありません。


 今回の道難現場は滝沢リッジとのことでした。
現場には絶対に行けないけれど、私のような者も救助活動には必要だと思い、救助隊長の阿部さんに確認の上出動しました。実際、必要でした。下にいてやらなければならないことがたくさんあります。車の運転(現場に行く人が千葉から夜通し運転では、救助活動の前に体力を消耗してしまいます)、各所との連絡、食事、記録、その他・・・救助隊員として登録しているから救助要請の連絡が来るわけですが、救助隊員でなくても現場に行かない救助のお手伝いはできます。その時に何が必要なのか、現場に行かない者はどういう体制をつくりあげたらいいのか、とっさには判断できません。体制が整わないと無駄に動いてしまいます。遭難事故はそうそうあることではないので、経験からうまく動けるという人が揃っているとは限りません。救助活動が終わってみてどうすればよかったのかに気づいてもダメなのです。残念ながら今回の私はそうでした。たまには救助活動について考えてみるべきでした。

 私のように、現場ではなく下でなら、テントの中でならお手伝いできるという方が大半だと思います。救助隊員として登録していなくても、どんな時に自分が必要となるか分かりません。もしかしたら、自分が中心となって動かなくてはいけなくなるかもしれません。その時のために救助活動について考えてみる必要が全ての人にあると思います。

 そして、事故報告を目にしたら事故原因を、こんなことも起こり得るということを知っておくことも必要だと思いました。知っているだけで防げる事故もあると思います。

 体を張って救助に来てくれる人がいるということを忘れてはならないと思います。
                

                             飯塚 香代子


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