| ちばやま
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ちば山の会2000年4月
千葉市中央区弁天町5番地鶴岡方
Tel・Fax 043-255-9821
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快晴! 赤岳西壁 主稜
凍とした朝を迎えた3月1日(水)、6時45分に美濃戸山荘の駐車場をCL白石、SL横山、私の3人で出発。無風ても気温は‐20℃、寒さで鼻が痛い。南沢コースをとり行者小屋へ向かう。雪道を一歩一歩踏み締めながら、樹林帯を縫うように進む。樹林帯を抜けると、右手方向に御小屋尾根が朝日を浴びオレンジ色に染まっている。行者小屋に着き小休止した後、ハーネス、アイゼンを付けいよいよ主稜を目指す。ここから望む赤岳西壁は、どっしりとして迫力のある姿である。
文二郎道を登り途中でトラバースをして主稜に取付く。 11時になっていた。岩稜・雪稜の登攀は今回が初めてだったので、リードの白石さんにいろいろと教わった。セルフビレイを確保支点にセットするためのクロープヒッチ(マスト結び)のやり方、リングボルトヘのカラビナの掛け方、二本のボルトでの分散支点を作るためのスライディングノッ
トの仕方、たぐり寄せたロープをセルフビレイの上に折り返して掛けることなど、全てが
初体験。クロープヒッチがなかなか出来ず困った。横山さんは、ビデオカメラのテストを
兼ね後ろから撮影しながらの登攀。岩は脆いため、引くのではなく押すようにして登る。
最初の取付きともう1カ所登り辛い所があったが、無事に通過する。後は小岩壁と雪稜を
幾度か登り頂上に到着。既に午後の4時になっていた。
頂上では、360°の眺望を楽しみ、富士山をバックに記念撮影。この時、4〜5分位
グロープを外していたら、指先が痺れてしまった。これが凍傷の第一段階なのかなあ〜と
思った。軽く食事を取り、文二郎道を通り下山。日も落ち、夕間の中、駐車場目指し急ぐ。
途中からは、ヘッド電を点けながらの歩きとなる。何度か滑って転んだ。
駐車場には、7時に到着。急ぎ、帰りの準備をし、車に乗り込む。車中では、横山さん
がパリパリ登っていた頃の話や山用品についての話などを聞く。特に、山用品の事につい
ては、参考となることが多かった。
メンパーや天候にも恵まれ、初クライミングとしてはいい思い出になった。それと同時
に、今後の課題も多く残した。安心して登れるようなパートナーと成れるよう、経験を積
んでいきたい。
高梨 仁
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