| ちばやま
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ちば山の会2000年7月
千葉市中央区弁天町5番地鶴岡方
Tel・Fax 043-255-9821
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初めての登攀
ホワイトボードに目をやると「岩トレ 初級 鋸山」というのが目に入りました。岩トレ
ってザイルで崖にぶら下がっているやつをやるんだろうナという程度の認識しかありませ
んでしたが、リーダの富樫さんに「道具とか特に必要なものがあるのですか」と尋ねると
「ハーネスとヘルメットが必要だが会のを借りればいい」ということだったので、せっか
くちば山に入会したのだから、利用させてもらおうと思い、参加することにしました。しかし、全く知識のないのが不安なので富樫さんに相談したところ、事前に講習を開いて下さり、基本的なザイルの結び方などを教わって当日に備えました。
当日(6/17)は、富樫、小倉、笑子、広木(愛)、広木(俊)、柴田の経験組に、竹下、
渡辺(さと)(以上敏称略、順不同です)、青木の初心者組が守られての岩トレとなりました。事務所を6時半に出発し、車の中でザイルの結び方を復習しましたが、やはりこういうことは実践しないと駄目ですね、忘れていました。何とか結び方を思い出したころ、鋸山の駐車場に到着し、小倉さんたちと合流しました。装備を整え、トレーニング場所(本当は何と表現するのでしょうか?)へ向けて、登山道を歩き始めました。30分ほどで山頂へ到着し、少し休憩をした後いよいよ崖に立ちました。自分でも不思議なくらい恐怖感は無く、やってみたいという気持ちの方が強かったです。先ず小倉さんが手本を見せてくださり、柴田さんが行い、いよいよ自分が行うことになりました。いざ懸垂下降するとなるとどうしてよいかわからず、上からもっと体を倒して、左手に力を入れない等と指示の声が掛かりますがなかなか指示通りには出来ませんでした。どうにか下の岩棚に到達し、「登ります」と言ってよくわからないうちにどうにか登り、初めての登攀は落ちることなく戻ってこられました。
「次は確保して」と言われ、笑子さんを確保することになりました。確保の仕方を教わり、笑子さんが降りだしました。もしもの時は自分が止めるのだと自分では真剣にやっていましたが、全くの初心者に確保された笑子さんはかなり不安だったのではないでしょぅか。そして富樫さんがこっちを登ろうと私に声をかけてきました。そこはこの場所での難しいコースだとの事だったのですが、どうにかなるだろうとやってみることにしました。富樫さんが先ず降り、その後に私が降りました。降りてみると上が見えないではないですか。私が「登れるかな」と呟くと「登んないと帰れないよ」富樫さんに言われ、やるしかないかと思い、いざ挑戦。先に富樫さんがルートの見本を見せてくれたのですが、そう簡単にはいきませんでした。見事に落ちました。小倉さんに確保されていましたので宙ずりになりました。しかし1回宙ずりなると落ちても止まるんだなとある種の安心感を得ました。ならばと再度挑戦してまた落ちと繰り返し、4回目でやっと登ってこられました。その間に雨が降り出したのですが、途中で待っていてくれた富樫さんはカッパを着だすという芸当を披露してくれました。経験とはすごいと思いました。
雨が降って来たので今回の岩トレはここまでとなり、屋根のある展望台まで戻り昼食と
なりました。柴田さん、竹下さんがお稲荷さんやジャガイモなどを出してくださりと大変おいしい昼食でした。
その後、怪我人の運搬方法の話になり、カッパゃザイルを使ったおんぶ紐やタンカーの
作り方を教わりました。
ちば山に入会していなければ今回のような体験は出来なかったことでしょぅ。同行して
くださった皆様に感謝すると共に、片付けなど何も出来なかった自分を反省しました。
青木 健
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