| ちばやま
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ちば山の会2000年8月
千葉市中央区弁天町5番地鶴岡方
Tel・Fax 043-255-9821
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デビュー
7月7日夜出発計画の皇海山ビバーク訓練は、関東地方に豪雨をもたらした台風3号の襲来により出発を半日遅らせて8日午後出発に変更、デビュー登山でいきなりこれでは、ちば山の会会員としての前途多難を象徴しているのでしょうか?
第1日(7/8)
初参加とあって少し緊張気味でしたがフランクなメンバーの方々の雰囲気も手伝い、被っていた猫の毛皮も2〜3枚脱ぐことが出来ました。
車は台風を追いかけるように東北道を北へ向かい、明るい内に銀山平に到着。ここから本日の泊まり場である庚申山荘までは広い林道と整備された遊歩道を通り、ヘッドランプの明かりを頼りに2時間ほどでたどり着けます。
夜には管理人のいなくなる庚申山荘は立派な山小屋で、内部は広々としている上に清潔で快適な小屋でした。
後続の小倉リーダー、渡辺さんパーティーがそろったところで夕食となり、農協ライスとレトルトカレーが山での普段の食事だった私には信じられないような豪華な内容。
夕食時に明日の行動予定が話し合われ、鋸山周遊お気楽グループと皇海山往復健脚グループとに分けるとの事、私は遠慮なく鋸山グループにさせてもらいました。
あの時のことは確かに覚えています。
皇海山まで行くのに積極的だったのは2〜3名でした。特に小倉リーダーは庚申山まででもいいんじゃない?と確かに言っていました。
まさかこれが大誤算に続くとは思いもせずに早めに消灯。
その後参加者が思い思いの方法でビバーク訓練を開始、星のとても綺麗な夜でした。
第2日(7/9)
3:30起床、4:00出発。小屋前を巻いて登り出すと通行止めの標識があり、そこを左に折れて庚申山の稜線を目指して登る。やがて空が近くなり展望の利かない山頂に到着するがパスして隣の展望台で休息。ここから薬師岳までの前半部は困難なところもないが後半から鎖場が出てくる。登りに使ってもU級を越えない内容でホールド、スタンスとも多いがやや岩がもろく、下にいる人は落石に注意したい。小さなアップダウンを繰り返すとやがて鋸山に到着。さあて、皇海山組を待つ間に昼寝でもして前夜の睡眠不足を回復させるかとエアーマットを取り出していたら、他のメンバーは全員皇海山へ行くとのこと。そうです。猫の毛皮を被っていたのは私ではなく他のメンバー達だったのです。
他の方々が皇海山を往復する間、私は初心貫徹、昼寝をさせてもらいました(なんとまあ図々しい新人でありましょうか?)。
その後は六林班峠経由で山腹をトラバースしながら庚申山荘に到着。小倉(笑)さんが宿泊費の交渉を上手にまとめて下さり多謝!その後は遊歩道と林道をたどり銀山平に到着、12時間行動を無事終了しました。
山行を振り返ってみますとメンバーの方々の健脚に驚くと共に、楽しい雰囲気の登山にうれしくなりました。最後になりましたが、今回の山行を企画された方々に御礼申し上げると共に、連れていってもらうだけの受け身の登山に徹してしまった私の姿勢にも活を入れたいと思います。皆さん大変お疲れさまでした。そしてありがとうございました。
北爪 正人
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