| ちばやま
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ちば山の会2001年5月
千葉市中央区弁天町5番地鶴岡方
Tel・Fax 043-255-9821
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テレマークとスノボの<平標山ヤカイ沢>
何度か企画はするものの、何故か断念しがちなヤカイ沢に向かったのはテレマーク二人とスノーボード二人の変則メンバー4人でした。
なんだかんだと出発が遅れ、登山口近くの道の駅にテントを張ったのは既に3時を廻ってしまった。私だけがメンバー全員を知っていましたが、他の3人はそれぞれ初対面!!。
仮眠のテントで話も弾み、寝たのは5時ごろだ。翌朝は6:30起床おおざっぱに準備をして、ビーコン操作の説明をした後登山口へ移動。かなりの山スキーヤーと山ボーダーが準備している。
8:00に駐車場を出発して、車道を歩く。ほぼ同時に出発した人は、樹林帯の中を進んでいた。別荘地の端でシールを装着し、板を履く。スカーレット嬢はスプリットボードなので板を真っ二つにして、歩行体制に切り替えていた。通りがかる人がかなり珍しそうに眺めている。
夏道は何度も歩いたが、ヤカイ沢から直接登るのは初めてだ。テレマーク二人とスプリットボード一人、スノボを背負ってつぼ足が一人、、、、、当然ペースが違い、つぼ足の東山はぐんぐん後れをとる。彼は、古傷(スノボで転びすぎた)が災いして骨盤がずれてしまい、今シーズンはほとんど運動していないらしい。
快晴の空の下、目の前にヤカイ沢が広がる。どの斜面も楽しそうだが、どの斜面も雪崩そうだ。実際すでに雪崩れてる斜面もある。正面の尾根に取り付くことにしよう。しかし、ペースは上がらずほとんどの人に追い越される。「どの尾根を登るんですか?」と単独テレマーカーに聞かれて、「正面のつもりです」と答える。(結局その人は正面の尾根は急なので、右奧の尾根を登ったそうだ)
10:57急登を前にして、東山は疲れ果てて動けなくなったので、3人で正面の尾根に取り付いた。
新婚の本多さんは長い板を振り回してのキックターンに苦労している。スカーレット嬢も外側にエッジがないスプリットボードでの斜登高に難儀している。気温が上がり、雪面がゆるむ。グジャグジャの急斜面だ疲れもたまる。本多さんは開いた口がふさがらない。スカーレットも1m登っては2mずり落ちている。白井のトレスは細すぎて使えない!!と、文句も上がる。すぐ横の沢を滑るスキーヤーが見える。すごく楽しそうだ。こっちは斜度も増して、雪は柔らかくなる一方で苦労は増すばかり。
まだまだ稜線は遠いが、「こんなにも登れないなんて、悔しい!」ということで、スノボは組み立てることになった。テレマーク組ももういいや、、、ッテ感じになった。13:30登頂断念!来た尾根を下ることにする。
さあ滑降だ!!目の前は発達した雪庇で、既にひびも入っていて気温も上がり、崩壊も考えられる。転べば止まらないので、ターンをミスると墜落しそうな場所である。ビビリが入る本多さんを横目にスノーボードは気持ちよさそうに滑る。上部は良いが、下部は重くからみつく雪で苦労する。
突然轟音と共に近くの尾根で雪崩れ発生!かなりでかい底層雪崩だ。
3:30に再び東山と合流。大休止の後最後の滑降を始める。ロケットのように飛び出すボーダー二人に対して、テレマークはあくまで優雅に(うまく滑れない言い訳)下山する。登りは負けないが、下りはいつもこてんぱんに突き放されてしまう。
4:45駐車場着。この日の出来。事が悔しかった東山はその後スプリットボードを購入「来年こそは、、、、」と熱く語っている。(自分もスノボやってみようかな〜〜と、白井と本多さんは思った)
白井 浩司
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