| ちばやま
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ちば山の会2002年4月
千葉市中央区弁天町5番地鶴岡方
Tel%Fax 043-255-9821
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山行報告 八ヶ岳 阿弥陀岳・北稜と横岳・石尊稜
日時:3月16〜17日 参加メンバー:高梨・柘植(記)
16日 阿弥陀岳・北稜 天候は曇りのち晴れ
美濃戸口6:20〜8:45赤岳鉱泉9:05〜9:33行者小屋9:50〜11:53阿弥陀岳12:38〜13:28赤岳鉱泉着
行者小屋から眺めると北稜へ一筋の踏み跡が上っているが、我々は雪が安定している中岳沢をたどり、途中からトラバースして北稜に登り上げることにする。枝尾根から北稜に登ると、それまで隠れていた北壁や北西稜が眼前に展開して気分壮快だ。見上げる北稜は今一つパッとしないが、急な雪稜をしばらくたどると、北稜の唯一の岩稜部に出る。取付きと思われるあたりには支点が見当たらないし、特にザイルも必要とは思えないので、そのまま登ってしまう。
岩場自体は20分くらいだっただろうか、雪稜が斜面に吸収されたと思ったら、あっけなく頂上へ出てしまった。下山は雪が不安定だったら文三郎道を下りる予定だったが、今日は大丈夫なので、コルから一気に駆け下って行者小屋に到着。テントには最近滅多にない早い時間に着いてしまい、十分昼寝ができた。
17日 横岳・石尊稜 天候は快晴(風強し)
赤岳鉱泉5:40〜6:26石尊稜取付き6:40〜10:17石尊峰10:40〜行者小屋11:19〜11:37赤岳鉱泉12:00〜美濃戸口13:30着
前月の痛い経験から、今日は早起きして出発する。取付きには今日の一番で到着したようで、ここまでは予定通り。下部岩壁は前回経験済みとはいえ、雪が融けてさらにスラブが露出して手掛り足掛りが乏しいので慎重に登る。その上の雪壁は勝手知ったルートという感じでどんどんザイルをのばす。雪は締まっており、天候も快晴で絶好の登攀日和と言いたいが、強風のうえ陽があたらないのでとにかく寒い。途中で高梨さんがアイスバイルを落して前回の二の舞かと思われたが、下に引掛かっており、目出度く回収できて登攀を継続する。前回目前で退却した上部岩壁はホールドも豊富で、下部と比べたらずっとやさしい。2ピッチ半で横岳稜線に到着。稜線は陽当たりがよく、東側へ入れば風もないので、しばし日向ぼっこ。昨日ほどではないが、今一つモノ足りなさを感じつつ地蔵尾根を下りる。
帰りの林道は昨日と比べるとわずか1日の違いなのにずいぶん雪が融けてすっかり春山の風情だ。八ヶ岳の雪稜シーズンもそろそろ終わりのようだが、最後のチャンスをものにできてよかった。
柘植(記)
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