| ちばやま
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ちば山の会2002年4月
千葉市中央区弁天町5番地鶴岡方
Tel%Fax 043-255-9821
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日光戦場ヶ原クロスカントリースキー 参加者11名
日時:3月3日 参加メンバー:小倉時義、小倉笑子、渡辺トシ、石原、白井浩、三輪、室、今泉、東郷、浜本、佐藤(記)
戦場ヶ原展望台三本松茶屋→赤沼茶屋→しゃくなげ橋→小田代ガ原周遊歩道→小田代ガ原
「白い貴婦人」と呼ばれる白樺の前で記念撮影をし、泉門池手前の雪原で昼食→湯川沿いを赤沼茶屋へ 赤沼茶屋→(この間レース)三本松茶屋
昨年はせっかく入会させていただいたのになかなか山行に参加する機会をもてなかったのですが、今年こそはと意気込んでいるところにクロスカントリ−スキー参加者募集のメールが飛びこんできました。雪を見たいと思っていましたし、友人からも面白いよと聞いていて、一度は体験してみたいと思っていましたので、初心者歓迎の言葉にひかれて参加させてもらうことにしました。
まったくスキーをしたことがなくてもOKとのことでしたが、ちば山の場合、初心者といってもかなりレベルが高いことを後で思い知らされることになりました。まず、服装・装備のチェックからとりかかりました。インターンネットで紹介されている服装から、やはり転ぶことを想定して完全装備のスキーウェアにしました。リュックを背負ってのハイキングなので荷物は車の中に置くものと食料、飲み物、おやつなどと二つに分けて準備しました。
集合場所は千葉市役所駐車場で早朝4時でした。2台の車に分かれて日光戦場ヶ原へと向かい、途中で一人、二人とピックアップし、7時過ぎには「戦場ヶ原展望台」で有名な三本松茶屋に着いてしまいました。まだ、早かったのでぼつぼつと着替えたり、スキー板や靴を借りて準備を済ませ、8時ごろから雪の高原へとハイキングを開始しました。
どうやって歩くとうまく歩けるかなどコツを教えてもらいました。力を抜いて歩くようにスー、スーとスキー板を滑らせてストックを使ってバランスを保ちながら滑っていくのだそうです。あっという間に遅れ、追いつこうとあせるところんでしまうの繰り返しでした。これでは景色を見ているゆとりなどまったくない状態でした。「見て、白樺の木々、雪で覆われた男体山、なんてきれいなんでしょう!佐藤さん、景色も見ないと!」。「え!、あ!、景色ね」。あたりを見回すとすばらしい紺碧の青空に雪化粧した山々。白根山もきれいに見えて前白根とかなんとかと山の説明をしてくれている。「ここが日光戦場が原の小田代ガ原!」。冬以外は湿地帯で歩けないそうです。ここに自分が立って、たとえ下手でもクロカンの真似事をしているとの実感がやっと沸いてきました。
テレビで見たあのソルトレークシティの冬季オリンピックでの選手たちの姿が思い出されました。見れば、ちば山のベテランの皆さんはオリンピック選手のような巧みな足さばきでかっこ良く滑っていました。小田代ガ原にひときわ美しくぽつんと立っている「白い貴婦人」と呼ばれる白樺の木の前で皆で記念写真を撮り、風の影響をあまり受けない泉門池手前の雪原で昼食を取りました。途中、坂を滑り降りるのは大変で、スキー板をはずはずして歩いて降りるほうが楽でした。普通のスキー板ならこれくらいの坂は滑れるのにと思いつつ、必死で皆に追いつこうとするのはもう止めて、ゆっくり歩くことにしました。
やっと赤沼茶屋着いた時、待っていたリーダーが、「さて最後に、ここから駐車場まで競争だよ!」と言ったのです。「え!、競争!」。これがちば山の恒例なのだそうです。なんと印象的で楽しい行事なのでしょう。駐車場に着いて暖かいおいしいお汁粉をいただきながら、さっきまで必死だったスノーハイクも終わってほっとし、雪ともお別れかとちらっとそんなことを考えながら、みんなの明るい冗談めいた会話を聞いていました。最後には温泉に浸かることもでき、3月3日、ひな祭りの日にクロスカントリースキー初体験の願いが叶い、大変思い出になり、大満足の1日でした。
佐藤(記)
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