ちばやま

ちば山の会2002年7月

千葉市中央区弁天町5番地鶴岡方

Tel%Fax 043-255-9821



奥秩父 南面と北面の沢登り … 西のナメ沢と豆焼沢

日程:2002年6月1日(土)
場所:西のナメ沢
参加メンバー:高梨・柘植
工程:西沢渓谷駐車場4:50→西のナメ出合7:20→石塔尾根11:00→駐車場15:30


西沢渓谷入口から好天の中を東沢本流にそって歩き出す。ホラ貝のゴルジュ〜乙女の滝〜東のナメ下部大滝と景観を楽しみながら2時間半ほどで西のナメ沢出合いに到着。見上げる西のナメはこれまでのどの沢よりも広く明るい雰囲気だが、思った以上に傾斜が強い。水流右手は乾いているが逆層スラブでとてもムリ、ガイドに従って左から取り付く。この沢の下部には何かの作業の残置ワイヤーロープが引っ掛かっており、これにプルージックを取り…などと紹介されているので、そのようにしてみるが、ロープはささくれ立っていたりトグロを巻いていたりで、うまくズリ上がらない。といって自己確保なしでは怖いので、面倒になってゴボーで登ってしまった。その上のF2も高梨さんは果敢に中央突破を試みるが、苦労している。さらに核心といわれるF3は上部がオーバーハングぎみ。途中で腕力切れが心配なので、ワイヤーにしっかりプルージックをとってスタート。途中ハング下から足元を眺めると出合いまで一気に落ち込んでいて目がくらむようだ。スタンスも乏しく、結構厳しかったが、なんとかクリア。その上も中途半端な傾斜のナメというのかスラブが延々と続いて、心安らぐ場所があまりない。ようやく二股付近にくると、安全地帯という雰囲気になってくる。そこからは樹林帯に入り、コケむした雰囲気が奥秩父らしい。

ツメは少しわかりにくいが、乏しい赤布をたどって石塔尾根に出る。次の問題はここからの下山ルートで、反対側の沢を下って西沢に出るルートと石塔尾根を下るルートの二つ考えられるが、過去の記録ではどちらのルートをとっても結構難渋している。相談の結果、よくわからない沢を下るより尾根のほうが安全だろうということで、石塔尾根を下ることにする。上部は尾根も広く、ヤブがひどいところもあって慎重にルートファインディングを行うが、尾根が細くなってくると踏み跡も明瞭になってくる。途中で東のナメ沢の全貌が見えるところがあったが、ここから見る東のナメは真っ白で巨大な1本のスベリ台だ。登ってみたいと思っていたところだったが、ワイヤー頼みでゴボーやってるようではとても無理かも。鷹見岩周辺は地図の誤りもあって間違えやすい所だが、過去の記録や先週の藤木パーティーのアドバイスなどから迷わず西沢渓谷に下れた。


                         柘植(記)

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