ちばやま

ちば山の会2002年9月

千葉市中央区弁天町5番地鶴岡方

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ファミリーハイキングin乗鞍岳


 夏休みに入ると、『遊びに行きたい〜』という怨嗟の声が、ニョーボ・ムスメから土用波のように押寄せてくることから、7月26日、一路、乗鞍高原を目指すことになりました。

 日本国内で「ドシロート」でも登れる3,000m峰はたった二つ、木曾駒ケ岳と乗鞍岳です。いずれも天下の観光地なので、早出が肝心、朝4時には市原を出て、中央高速をひたすら西へ。松本ICを下り、梓湖を過ぎて、乗鞍高原の入り口まで来ると、所々に残雪をいただいた見事な乗鞍山頂が望めました。 もともと、ニョーボどもは観光に来たつもりなので、ちょっと車を停めて「善五郎の滝」を見物、辺りは清楚なノリウツギが満開でした。乗鞍エコーラインを快調に飛ばしていくと、大雪渓でスキーを楽しむ人たちや、肩の小屋バス停から山頂を目指すハイカーの群れが見えます。ところが畳平バスターミナルが見えるところまで来たとたん、駐車場待ちの大渋滞に突入。やっぱり天下の観光地は半端じゃありません。約1時間半待たされてようやく車を停め、水と行動食の入ったザックを背負い、鶴ヶ池を出発。標高はすでに2,700mを越えているので、慢性小児ゼンソクのムスメの体調がちょっと心配でしたが、どうやら元気いっぱい。富士見岳を回りこむと不消ノ池が見え「マー、キレイ」、摩利支天の肩には東京天文台のコロナ観測所も見えます。「肩の小屋」付近では、山頂から戻ってきたばかりの松本高校の生徒たちが「コンニチワー」と大きな声で挨拶をして通り過ぎて行きます。

ここから、いよいよ傾斜のきついザレ場に突入、やがて大きな岩がゴロゴロして、ますます歩きにくい登山道に入りました。ニョーボは快調なペースですが、ムスメはちょっと息が上がってきました。乗鞍高原を眼下に見下ろし、ハイマツの間を登っていくと、蚕玉岳に到着、権現池を目にしてまたまた「キレイー」を連発。あとは目の前にある頂上目指して最後のひと頑張りです。

山頂は混んでいましたが、その展望は天下一品、目の前には大きく御岳、反対側に美しい吊尾根を見せる穂高連峰、さらにその向こうに槍。3,000m級初心者の二人は「ジャガリコ」をかじりながら、しばし素晴らしい展望に見入っていました。

生まれて初めて日本アルプスの大景観を楽しんだ二人を連れ、下山開始。慣れないガレ場に苦労しながら、ゆっくりゆっくり下りていきました。 畳平の手前には遊歩道が設けられていて、辺りは見事なお花畑。ハクサンイチゲ、コバイケイソウ、ミヤマクロユリ、シナノキンバイ、イワツメクサ、ウサギギクといった『定番中の定番』高山植物が満開。「あの花は何?この花は何?」と聞くのはいいのですが、帰ってきてからも近所に咲いている家庭園芸を指しては「あの花は何?」と尋ねられるのには閉口しました。


 来年から一般車通行止めとなる乗鞍スカイラインを、平湯峠に向かって走り下り、釜トンネルを横目に睨みながら、松本インターまで戻り、ひたすら北信州目指して高速を飛ばします。今回、初日乗鞍高原、二日目志賀高原と計画を立てたのですが、ちょっとスケジュール的に無理があったかな…北志賀高原のスキー客向けホテルに一泊(白濁した大きな露天風呂が貸切状態)。翌日、志賀高原をドライブ、湯釜を見て、草津温泉で汗を流し、渋滞の中を(隅田川や両国の花火大会を首都高速から見物しながら)帰宅しました。


                         石原(記)

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