ちばやま

ちば山の会2002年11月

千葉市中央区弁天町5番地鶴岡方

Tel%Fax 043-255-9821



ナルミズ沢遡行記


参加者:CL柘植、SL高梨、鶴田、上茂、石井、神山、加藤(記録)

期日:10月5日(土)〜6日(日)

 雲一つ無い抜けるような青空と紅葉を愛でながら、水上の北東部に位置する宝川温泉の奥にあるナルミズ沢に7名で出掛けました。私にとってはこの沢は2度目ですが、米子沢のように明るく開けており、登攀が困難な滝や淵には巻き道があるので初心者でも巻き道を利用すれば安心して沢が楽しめます。

 徒渉地点は膝下までの水流、渓流シューズに履き替える直前に柘植さんが濡れた岩で転ぶというハプニングもあったが、明るく開けた広河原からは目指す大烏帽子山が聳え遡行意欲も高まった。ここに流れ込むウツボギ沢出合から入渓し、暫くした後この沢最大の核心部の大滝と「引き込み淵」を高巻き、真紅の紅葉とコバルトブルーの水流に皆驚嘆の声を上げながらのんびりと進む。2:40大石沢との出合に到着。ここの右岸が今夜のテント場である。意外と流木が少なくかなり奥まで探しに行き石井さんが慣れた手つきで焚き火を起こす。神山さん、上茂さんが用意した鶏肉団子鍋(何故か鶏肉はなかったが)に舌鼓を打つ。赤々と燃える焚き火と歌合戦は夜の更けるのも忘れさせた。

 翌朝6:20テント場に荷物を置き軽装で歩き始める。昨日と違って曇りであったが視界は良好だ。滑滝や2〜3メートルの小滝を越えながら進むとS字状のゴルジュである。案内書には「泳ぐ」とあったので高巻いたが、石井さんは不満そうだった。次の8メートルの魚止めの滝は右のルンゼを登ったが、ザイルを使用せずに全員が滝の途中まで登り柘植さんの出したシュリンゲに助けられながら何とか登る。その直後の滝は左から登り大きく崩壊した所を抜けるとやがて二俣に到着した(7:25)。今回は右俣に入り、赤みを帯びた岩の上を滑るように流れる滑滝や小さくても深い釜を持つ連続した小滝を快適に越えて行く。1箇所だけ難しい小滝があり、高梨さんにシュリンゲで引っ張ってもらう。源頭部はオレンジ色に輝く草原がどこまでも広がり、風に吹かれて波打っていた。9:00大烏帽子山と朝日岳の鞍部に着き、低い笹の中の踏み跡を辿ってジャンクションピークに達した。ここからいよいよ下山開始である。朝日岳頂上直下を東側に下り、登山道が大石沢を横切る地点で少し下って荷物を回収し(12:30)、再び登山道まで登り返して往路を戻った(3:00)。下山後は紅葉は未だだが「湯テルメ谷川」の露天風呂で汗を流して帰りました。

                         柘植(記)

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