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お互い夜勤明けで新宿に集る。久しぶりに電車で上高地へ向かうが遠い。上高地からヘッデンを付けて歩く。末ちゃんは飲み過ぎで「徳沢までギア持ってよ」という始末。徳沢にテントを張ると星がたくさん出ていた。
明るくなった5時に出発。横尾を過ぎて本谷橋の手前でふと「クライミングシューズ入れたかな?」と思う。ザックをかき回すがない!テントの中だあ!末ちゃんは運動靴で登れよと言うけど、拝み倒して徳沢まで走って戻る。昔、クライミングシューズを家に忘れて取り付きで気付いた時もあったし、人工ルートでフィフィ忘れた時もあったし、登山靴を忘れた時もあったからまだましだ。やっと本谷橋に戻ると2時間のロスだった。
本谷橋を渡ってすぐ左へ曲がる。右へ曲がると涸沢だ。背丈程の潅木の中をなんとなく踏み後をたどると30分で右岩壁に到着。取り付きはボルト2つで明瞭。9時スタート。天気は絶好調で岩もすっきりと乾いている。このルートは末ちゃんのリクエストなのでお約束どおり末ちゃんがリードする。
1、2P目はなんとなく進む。3P目は幅10m位のルンゼの左側を行く。4P目はルンゼを右側までトラバースしてから直上。トラバースの始まりで長いシュリンゲを残置。5P目はつるつるルンゼを再び左側まで残置ボルトにぶら下がりながらヒヤヒヤトラバース。トラバースの始まりでハーケンを残置。色々あってボルトにビナを残置。難しかった。6P目は右上しながら再びルンゼの右側へ。そして凹角を直上。7Pは岩が浮いていてピンが少なく最悪だった。この先、草付きが続いているのが見える。「これ以上行くと落ちるな」と末ちゃん発言。あと2Pで憑き鳥翔ルートとの合流点だったがすでに神経をすり減らし満足感もありここで終了とする。14時。
5ピッチ懸垂下降して取り付きへ戻る。岩場から梓川を見下ろす紅葉が絶景。夕方6時頃徳沢に戻って乾杯。
天気と岩の乾き具合は絶好調であったが、浮いている岩に乗らないといけなかったりルートが長かったりと本チャンの難しさを感じた。完登できなかったけど屏風に触れただけで楽しかった。
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