ちばやま

ちば山の会2004年06月

千葉市中央区弁天町5番地鶴岡方

Tel・Fax 043-255-9821



奥秩父笛吹川東沢流域 東のナメ沢

            2004年4月24日 メンバー:CL 藤木 上茂(記)

7:30駐車場発。多少寝坊してしまい、寒かったこともあって出発時間が遅れてしまった。天気は最高、木々はやっと芽吹きだした様子、お日様はまだ山の向こう側で肌に触れる空気が冷たい。40分ほどで鶏冠山望むつり橋へ、渡りきったところに立ち入り禁止の看板。越えて中に入り川原に出る。渡渉を繰り返し、山ノ神までのいやな登りを済ませようやく谷に降りた

(9:40)そして、東のナメ沢4段300m大滝の全貌が右から現れた。
(10:30)青空から岩肌を伝い流れる水の音は静かである。左のブッシュから滝の1段目あたりまで上がり、登攀準備。ラバーソールに履き替え登る。冬眠から目覚めたばかりの蛙を踏まないように残置ボルトで支点をとり、藤木さんをビレー。水流左側のスラブを2P位上がる。最初はまだフリクションを効かせられるが、だんだん傾斜がきつくなりズルッとくる。小さな手がかりみつけ、バンドを伝ってブッシュに逃げたり岩に戻ったりしながら登った。さらさら流れる水の音が気持ちを癒してくれる。下を見るとなだらかに感じるが目の前は岩だし、頭上の藤木さんの姿も見えないし、ナメとはいえ急なのだ!3段目の上で水流を渡ると書いてあるので、ハーケン2本打ちルート探したがどうも悪いので戻り、上へブッシュに入る。しばし休憩。最後の登り、よく見るとつるんとした急傾斜4〜5m上に新し目のボルトが打ってある。私がトップで取り付いたが手がかりなし。この一歩を踏み込んだら絶対滑ると思い、やめた。藤木さんはひたひたと四足きかせて上がっていく。それでも上部でズズッと滑りちょっと緊張。
12:30大滝登攀終了。以降は普通の沢で問題なくどんどん詰める。ガレ場の急傾斜の左を尾根に向かって登る。40分ほど藪を漕いでようやく鶏冠尾根に出た。

(3:10)獣道のような踏み跡には一応赤テープで記されてあり、鶏冠山らしきピークを越え、険しい尾根をどんどん下降。ガレと木の根をよじ登ったり下ったり、体力消耗。岩峰の上にでると強風が雪を飛ばし、先を急げと鞭打つ。第2岩峰(鶏冠山の新しい看板あり)を巻き、第1岩峰を懸垂下降。

(4:40)そのあとも急峻な下りは続き、さすがに足ががくついてきた。唐松の落ち葉に何度もしりもちつきながら6:10、ようやく鶏冠山登山口の沢に到着。あたりは薄暗い。そこで安心したのか、水際の岩の上でちょっと滑り落ちてしまい、ヘルメットをよけて左眉脇をぶつけてしまった。一瞬の油断に陥ってしまった。つり橋に出た時はヘッテンを灯し、7:20駐車場到着。反省点は出発の遅れとそれに伴う余裕のない行動から起きた間抜けな怪我。でもやり遂げた充実感でいっぱいの山行でした。

                         

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