ちばやま

ちば山の会2004年08月

千葉市中央区弁天町5番地鶴岡方

Tel・Fax 043-255-9821



奥秩父・北面の渓谷遡行   滝川本流

日時 : 2004年7月16日(金)夜〜18日(日)
参加者: CL柘植(記)、SL高梨、今泉、赤平、広木、加藤、石橋、小俣
コースタイム: <1日目>豆焼橋駐車場6:20→6:50天狗岩トンネル→7:30滝川(上流偵察40分)
       →8:30滝川・豆焼沢分岐8:45→10:50金山沢出合→13:30釣橋小屋跡(幕営)
       <2日目>テン場8:50→11:00豆焼橋駐車場

 総勢8名の、沢登りとしては結構大人数で豆焼橋わきの駐車場を元気に出発する。遡行図では天狗岩トンネルを抜けたところから下降することになっているが、それらしい踏み跡が見つからない。近くの車で準備中のパーティーから声がかかり、一つ先のトンネル出口先から踏み跡を見つけて小尾根伝いに比較的明瞭な道を下降。途中で古い林道を横切る。本流にたどりつくと、そこは深いゴルジュの底で結構な迫力。今泉さんと柘植で上流部を偵察し、豆焼沢と滝川本流の分岐を確認して戻る。(別のパーティーによると、古い林道を上流部へたどり、分岐付近へ下降すると少し楽らしいが、樹林帯の中でうまく分岐を確認できるのだろうか?)

 全員で分岐へ移動し、いよいよ滝川本流の遡行開始。ガイドでは胸までの渡渉があるようなことが書いてあったが、本流下部はまさに淵の連続で、胸ですめばいいほう。愛子さんはウエットスーツなみの防寒着で万全の備え。小俣さんは小柄なため、泳ぎっぱなし?以前本流の遡行経験のある石橋さんによると今日は水量が多いのではとのこと。滝はほとんどないのだが、水に漬かりどおしなので、体が冷えて体力が奪われていくのを実感する。途中のやや流れの速い淵は泳いで突破して小滝の側壁をよじ登らないといけないが、ここで高梨さんが実力を如何なく発揮して、続く赤平君と協力して全員を引っ張り上げる。このころからしんどそうな人が少し出てきてコースタイムから次第に遅れはじめる。今日の予定幕営地は水晶沢と古礼沢の分岐だが、難しくなる。このペースだと釣橋小屋跡がいいところなので、とにかく全員でそこまで行って、それから明日のことを考えることにする。槙の沢は本流と水量比1:1の大きな沢で、これを分けると水量が減り、なんとかペースがあがる。

 13時半すぎに壊れた釣橋小屋跡に到着。近くにテントスペースをみつけて今日一日の疲れをいやす。流木は豊富なので、盛大な焚き火でぬれ物を乾かす。今泉さんはお得意の釣へ、また柘植は明日のエスケープルートの偵察へ向かう。エスケープは下部が分かりにくいが、帰り途中の釣り人に道を教えてもらい、しっかり脳裏に焼き付ける。今泉さんの成果はイワナ4匹。塩焼きとなってみんなの胃袋に納まった。もう明日は全員でエスケープと決めたので、焚き火を囲んで楽しい夕食のひと時をすごす。

 翌日はゆっくり起きて、加藤さんがかいがいしく作ってくれたきざみネギ入りラーメンで腹を満たしてから昨日偵察済のエスケープルートをたどり、2時間少しで豆焼橋に到着する。この道を使えば、豆焼橋から2時間足らずで釣橋小屋跡地まで行けるので、メンバー一同次回の雪辱戦を誓う。次は必ず古礼沢から主稜線に行くぞ!

                         

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