ちばやま

ちば山の会2005年01月

千葉市中央区弁天町5番地鶴岡方

Tel・Fax 043-255-9821



山行報告  富士山

日時11月20日(土)〜21(日)
行程11/215合目佐藤小屋テン場6:00→11:40富士山頂12:00→14:40佐藤小屋
参加者CL柘植(記)、三代川

 11/20(土) 曇り後晴れ   確保訓練  昨年敗退してしまったこの時期の富士山に三代川さんと挑戦。中央道からは富士山に雲がかかっていて雪の状況が分からないが、スバルラインは4合目まで営業とかいうサインが出ており、上はどうなっているのかと心配する。結局除雪が間に合って車は無事5合目へ。ここで会社の人を連れた橋本さんに偶然出会い、励まされる。佐藤小屋で状況を聞くと、木金で降った雨が富士山では雪だったらしく、例年より積雪が多いとのこと。問題は氷になっているかどうかだ。設営後訓練に登ると、7合目の下のほうまで雪の末端が降りてきている。その末端より少し上の吉田大沢で明日に備えてアイスハーケンを用いたビレイ訓練を行う。氷でなく雪のためスクリューがしっかり食い込まないので形だけ。でも明日のために真面目にトレーニングする。

 11/21(日) 晴れ後曇り   山頂アタック

 6:00に佐藤小屋を出発。気温はそれほど低くはない。6合目で御来迎を拝み、7合目の一番下の小屋(2700mくらい)でアイゼンやハーネスを着けて完全装備とする。天候は快晴で絶好の登山日和。あとは上の雪の状態次第だ。7合目の上の小屋あたりまでは岩場の間を抜けていくので、アイゼンではやや登りにくいが、滑落の心配がないので気は楽だ。8合目に向かうと岩場はなくなり、雪の斜面一色となる。積雪はやはりこの時期としては多め、風が強いので新雪が舞って顔にあたり痛い。8合目から9合目を眺めると、広大な斜面が広がり、強風に雪煙が狂ったように舞い踊っていささかたじろぐ。途中で撤退してきた2パーティーとすれ違う。でもアイゼンはしっかり効くので大丈夫、我々のパーティーは登高を続ける。先行パーティーはいるのだろうが、トレースなどはすぐに消えてしまうので、ルートファインディングに注意する。

 9合目。富士山頂の鳥居が見える。目の前を人が堕ちていった去年のことを思い出す。今年も急な斜面が陽を反射してギラギラ輝いているが、アイゼンの爪がかろうじてささる程度だった去年と比べると、精神的余裕は十分ある。ここで2パーティーを抜き、さらに上に6人くらいの大パーティーが見える。夏と違って急な斜面を直登していく。頂上直下で大パーティーを抜き、昼前に待望の山頂着。夏の賑わいがウソのようで凍りついた小屋やベンチに冬の厳しさを感じる。記念写真などを撮り、火口を眺めてから下山開始。9合目までは非常に急な斜面でここがアイスバーンだったらどんなに恐ろしいだろうと思うが、今日は幸いにも氷ではなく、雪なので問題なく降りられる。7合目まで一気に飛ばす。登りで身支度した小屋の蔭でアイゼンや登攀具を外すとようやく緊張感が緩む。

 今回は天候や雪の条件に恵まれて無事に登頂に成功できた。冬のシーズン初めとしては結構シビアな山行だったが、まずは幸先のよいスタートをきれて、三代川さんともども大満足。




                                 柘植

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