ちばやま

ちば山の会2005年03月

千葉市中央区弁天町5番地鶴岡方

Tel%Fax 043-255-9821



「私の一名山」   その16 <巻機山>


  今から30数年前の9月のある日曜日の未明、上越線六日町の駅に降り立ちました。連れは若い女性が一人、現在の私の妻です。目指すは巻機山、白み始めた五十沢渓谷沿いの道は荒涼としたすがすがしさにあふれ、期待と不安をもって眺めたときの気持ちは今でも鮮明に思い起こすことが出来ます。激しいアップダウンに、渓谷を離れ本格的な登りにかかったときは、かなり体力を使い果たしていました。やっと頂上についたときは日も西に傾き、下山にかかるとすぐに暗くなり、眼下に見える清水部落の明かりはなかなか近くなりません。最終列車にも乗り遅れその夜は清水部落で半泊し、翌朝の一番列車で帰京しました。当時の岳人に紹介されていた裏巻機と呼ばれるこのコースの印象は強烈でした。 それ以来巻機山へは、残雪期、紅葉のころ、山スキー、そして今年の集中山行の米子沢等、七度も訪れてしまいました。五十沢渓谷一帯は、日本でも有数の険谷と言われるそうで、いつの日かこれらの谷を遡って巻機山の頂きに立つことを夢見ています。

2月号は長池さんです。お楽しみに。




                         鶴田(記)

BACK