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吾妻山スキーツアー

日時3月19・20日
参加者CL:菊池、SL:渡辺(俊)、SL:長池、SL:田村、SL:松澤、今西、小倉(笑)、加藤、東方、岡田、岩田、桑名、鶴田(記)

3月19日:若生平コース
 1日目の若女平コースは、天元台のリフトトップから歩きはじめたが、強風に加えて視界もきかず、引き返すか否かしばし会談。コースを熟知している田村さんの「行けるでしょう」という力強い一言で先に進む。ガスの切れ目から時折見せる純白の吾妻の山並みに歓声をあげる。コースは距離的には短いが変化に富んでおり、後半のやせ尾根の通過や、それに続く狭い樹林帯の下りは緊張した。その夜は、上杉の町米沢市内にテント泊。

3月20日:大沢下り
 2日目は、秋田からかけつけた今西さんが加わり総勢13名の大部隊となった。青空が広がり、米沢盆地を囲む白銀の飯豊、朝日、蔵王の連峰を背に進む。遠くに、月山、鳥海山の姿も見える。大沢までの20k近い長丁場。高度と地形に応じてさまざまに姿を変える雪面に、山スキーの面白さと深さの一端をかいまみた。圧巻は「忠ちゃん転がし」と呼ばれる垂直(わたしにはそう見えた)の壁。田村、今西、桑名の若手がさっそうと、松澤、長池の熟年組みが重厚に、いずれもあっという間に見えなくなった。我々は壁の縁から見ていたが、「ちば山の山スキー万歳」と思わず叫びそうになった。

 ツアーの終着は、奥羽本線大沢駅。今は使われなくなって雪に埋もれた線路や信号機が往時を偲ばせる。リーダーの菊池さん、サブリーダーの渡辺さん、長池さん、終始ルート先導をしてくれた田村さん、有難うございました。最後まで頑張られた東方さんもすごかったです。


吾妻山スキーツアー(大沢下りコース)

参加者CL:菊池、SL:渡辺(俊)、SL:長池、SL:田村、SL:松澤、今西、小倉(笑)、鶴田、加藤、東方、岡田、岩田、桑名(記)

 早朝、目覚ましが鳴る前に冷え込みが激しかったのか寒さで目が覚めた。テントを出ると昨日とは打って変って文句なしの快晴であった。気持ちの高ぶりを感じつつ、上杉神社を後にし天元台スキー場ロープウェイ乗り場に到着。8:00運行開始のロープウェイに乗り込み、その後3本のリフトを乗り継ぎ、ツアーコースの入り口であるゲレンデトップに着く。気温-9度、やや強風の中、準備を開始。2グループの班構成に別れシール登行が始まる(8:42)。シール登行を始めて15分くらいだろうか、向かって左手に飯豊連峰、その奥に朝日連峰、正面には蔵王山と快晴の中、東北のすばらしい山々を望みながら歓喜に沸く。

 ツアールート集では、中大巓経由のルートを取っているが、今回は中大巓をトラバースし稜線上に出た。稜線上は強風で雪が飛ばされ若干のアイスバーン状態。ここでルートを確認。地図が飛ばされないか気を使う。地図を入れる良い方法はないかと思いつつルートを確認し、凸凹の稜線を進み始めた矢先、加藤さんのシールが剥がれ落ちるアクシデント。ほぼ平坦な稜線上のルートであることからシールを剥がし滑りながら進むこととし、改めて進み始めるが、何か足元に?誰かのシールが再び落ちているが・・・。今度は、小倉(笑)さんのシールが剥がれ落ちてしまっていた。シールをテープで仮固定。何とか進めるようである。色々ありながらも何とか人形石まで辿り着く(9:46)。ここから適度な一枚バーンが待っていたが、「多分アイスバーンだからシールを付けて滑った方が良いよ!」の一声もありほとんどみんながシールを剥がさず、滑りを楽しみたい人だけシールを剥がす。若干のクラスト状態でありシールを外して滑走を楽しんだほうが正解だったようだ。少数の満喫した人を尻目に悔しがる人がほとんどであった。

 再び稜線上を藤十郎目指して進む。しばらくすると右手後方に磐梯山の荒々しい爆裂火口と猪苗代湖を望むことが出来た。山上の県境であればこその景色なのかとも思い感慨深いものであった。小高い丘のような様相をしている藤十郎を左手に見上げながら通り過ぎていく。(10:13)ただ黙々と稜線上を進んでいくが、後方からパーティーの後姿を望むと「ちば山軍団」的感じがした。まもなく稜線上から樹林帯に入り明月荘を目指す。樹林帯を超えると雪原上へと出たが、ガスだと迷いそうなほど平坦な特長のない広い雪原であった。シュカブラが出来ていたが、苦になるほどの凸凹も無く難なく明月荘へ到着。(11:26)明月荘でエネルギー補給のため20分程の休憩を取る。

 滑走準備し明月荘を出発(12:00)いよいよ待ちに待った滑走開始となる。まずはクジラの大斜面の取り付きだが、若干パックされている程度であり快適な斜面である。大回りで快適な斜面を満喫する。クジラの大斜面の右手側は雪庇になっており近づかないように滑る。栂森との山間の斜面が魅力的に見えた。ここも滑ることが出来るようであり、いつか挑戦してみようと心に留めた。しばらくすると林間を抜けながらの滑走が続き、いよいよ忠ちゃん転ばしに到着だ。(12:45)田村さん、今西さん、松澤さん、長池さんの滑走に続き忠ちゃん転ばしに飛び込む、1ターン、2ターンと無難に滑走したが、3ターン目に板が外れ、忠ちゃん転ばしの餌食にあってしまった。ビンディングの開放値が低すぎたようだ。急斜面を過ぎると最高に快適な斜面を絶叫の中滑り降りる。忠ちゃん転ばしをトラバースしたコースもボール上の快適な斜面だったようだ。みながみな一番満喫できた斜面だったようだ。時間に余裕があれば登り返し再度滑走したい程であった。

 ここから沢を越え、砂盛から林間を縫うように進む(14:43)、ここまで来ると雪質も最中気味になっており、滑りづらい。牧場に出るとガイドブックに書いてあるような気持ちの良い下りとは程遠いと思われる斜面を進む(15:07)。林道を抜けると何やら廃線路上に出たようだ。大沢駅を目指し、廃線路上を突き進む。映画「スタンドバイミー」のワンフレームでも見ているかのような光景の中、やっと大沢駅に到着した。(16:12)色々な要素が含まれた楽しい山スキーであった。


                                 桑名

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