Welcome to Chiba Mountain Climbing Club!!
ちばやまの会とは
会報「ちばやま」より
山の会写真集
リンク集
掲示板
これからの山行・行事
お気に入りの山
HOME
谷川岳 芝倉沢&平標山 ヤカイ沢 山スキー
日時
2005年4月9(土)、10日(日)
参加者
長池、菊池、鶴田、松澤、渡辺(俊)、田村(記)
4/9(土) 芝倉沢
芝倉沢は雪崩が多いことから気象傾向を検討し、週前半は気温が高くここで不安定な雪はだいぶ落ち、金曜と今日が気温低めとなり雪が安定していると考え、入山。天気は全行程快晴のうえ、アイスバーンも無く、絶好の芝倉沢日和だったと思います。
天神平〜オキの耳までは入山者が多く、トレースもしっかりついていてつぼ足で平気。ゲレンデよりも人が多いかも!?途中、熊穴沢小屋の前のちょっとしたトラバース部分に張り紙が。今年1月の雪崩事故の現場だそうです。木も生えており、一見大丈夫そうですが要注意。樹林帯でも雪崩は起きるということをお忘れなく!
小屋からは1.5時間で山頂に到着。狭い山頂には人が多く、まだまだ行程も長いことから先を急ぎます。オキの耳から先も人が多く入っており、トレースはついているが、稜線上で積雪が少ないため、岩の上を歩いたり、ハイマツまで足を突っ込んだりで、ペースダウン。1時間40分で一の倉岳に到着。ここまでスキーはザック脇に装着し、結局シールは使いませんでした。
芝倉沢には一の倉の頂上直下から滑り込みます。一週前はアイスバーンになっていて100m程滑落し、骨折でヘリに救助された人がいたそうですが、今日はザラメ雪表面が風で少し硬くなったくらいの状態で問題なし。カール状のオープンバーンを一気に滑り降ります。この辺まではデブリも無く、アルプス的な雰囲気で大変気持ちの良いところです。下部以降は沢も狭まり、ザラメ〜半ザラメの湿雪ですべりの悪い状態。ところどころにデブリが入り込んでおり、S字とその下部の二箇所で対岸までデブリが到達していました。S字は板を脱いでつぼ足で通過、その下は板をはいたままでも通過可能でした。雪崩の危険に背中をつつかれるように巡視小屋の手前まで休みも取らず(取れず)滑り降ります。
湯檜曽川沿いの道はずっと雪がつながっていて、板をはいたまま土合橋まで到着できました。途中でちば山雪訓パーティーのテントを発見。中を覗くともうすでに出来あがっている気配。。。 ワインご馳走様でした。
「リフトで上る日帰り山スキー特選ガイド」等にも出ているコースですが、はっきり言って「リスクの高いルート」だと思います。天気がよければ気温上昇でブロック雪崩れ、気温が下がったり、風が吹けば上部はアイスバーンになるし、稜線上の雪庇にも注意が必要。ホントやばいコースです!気象条件をしっかり検討した上で入りましょう。
データ
佐倉発 3:05→土合 6:30(待ち合わせ)→8:45ロープウェイ出口→9:43 熊穴沢小屋 10:00→11:30 谷川岳山頂 11:49→13:30 一の倉岳 14:00→15:15 送電線下 15:25→16:20 土合橋
4/10(日) 平標山 ヤカイ沢
昨日の熊穴沢の偵察と予報での気温の上がり方を考え、今日の行き先は平標山のヤカイ沢方面と決定。
鶴田さんに提供して頂いた快適なマンションから、車で平標登山口まで移動。本日もほぼピーカンです。
別荘地の林道を歩いて除雪終了点まで移動。シールを付けたスキーを履き、沢沿いの道を進む。途中で橋を渡り、林道を離れヤカイ沢方面へ進入。初めは樹がうっとうしいが、すぐに広く開けた谷になる。途中には雪訓のテント村がある。沢の水が取れる場所があり、この辺はキャンプ適地である。(来年はここで山スキー隊の訓練かな?)
右手前方に尾根が迫ってきたら真東側に進路を変え、尾根上を目指す。まっすぐに沢状地形を詰めても登れるが、こちらの方が登りやすくて楽であろう。1620m付近で支尾根上に出たら後はたらたらと登るのみ。途中1850mのあたりで国境稜線と合流。平標山の家から来る尾根である。ここから約二十分で山頂到着。ピークはやや風が強いものの、展望も良くいい感じである。向かいに見える仙ノ倉のオープンバーンも気持ち良さそう。時間に余裕があればひと滑りするのも良いでしょう。 ゆっくりと休んだら、シールを外し、ワックスを塗りなおして滑降開始。今回の下りルートは来た道を戻るルート(尾根ルート)である。支尾根の分岐まで緩斜面のオープンバーンをひと滑り。やや幅の狭い支尾根の上をひと滑りすると樹林地帯に戻る。まばらなブナの樹の間を北向きに滑ってヤカイ沢を目指す。快適な下りはヤカイ沢合流地点までで、あとは板の滑らない湿雪の上をだらだらと登山口まで戻ってくるのみ。
リフトやロープウェイといった機動力を使わなくても、標高差1000mの快適斜面を日帰りで滑ることが十分可能である。楽に滑られるところばかりが注目されがちだが、「自分の力で稼いだ分を大事に滑る。」やっぱ、これが山スキーの基本でしょ!
データ
7:40平標登山口→8:00林道除雪修了点→8:15橋→9:07 ヤカイ沢1320m 9:23→10:11 1620m支尾根手前 10:27→11:15 国境稜線→11:35 平標山頂 12:15→12:25 1755m →12:45 ヤカイ沢1320m 13:06→13:35 下山
田村
目次へ
千葉県勤労者山岳連盟 ちば山の会
http://www.chibayama.com