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G-1 支援トレッキングの報告(NO.1)


 6月13日成田から北京経由でイスラマバードにはいりました。

14日は両替や観光局での打ち合わせ、市内観光をしました。 翌15日にスカルドに向けチャターバスで出発しました。途中で1泊し、中国の援助で造られたカラコルムハイウエイを怖いくらいのスピードで走り、16日遅くスカルドのK2モーテルに着き登山隊の出迎えを受け合流しました。

 一日準備活動後、 ジープに分乗し、ユラユラのつり橋を渡り、今にも落ちそうな大きな石がゴロゴロの道、雪解けで増水している沢を渡りアドベンチャー気分で最終集落のアスコーレに入りました。アスコーレはK2、ガッシャブルム、ブロードピーク、チョゴリザ、バルトロカンリ、マッシャブルム、ムスタータワーなどあこがれの山々の前進基地です。ここでポーターを確保しキャラバンがスタートします。

ここでパキスタン(バルトロエリア)の登山情報について報告します。今年も登山料金が昨年に続いて半額となった影響か登山隊が集中(韓国、中国、スペイん)しているとの事です。トレッキング隊も日本から4グループ(中、高年のみ)他にヨーロッパから5グループ?韓国とにぎやかでした。

 そしてそれぞれのグループのテント、食料、炊事道具、個人の荷物などを運ぶポーターも合わせると当然とんでもない大所帯となります。我々のグループだけで約120〜150人位になりました。この人数が食事をし、当然排泄をする。テント15泊で仮設トイレ2泊、水道、シャワー、トイレ完備6泊あとの7泊は???。さらにポーターはほとんどが自然派である。今回の最終キャンプとなったコンコルディア(4,691m)は氷河上に雪の残るテン場でしたが、悪臭を感じゴミも散乱していました。雪が解けるともっとひどくなるそうです。

 あきらかにオーバーユースです。自然を観光資源として国家の収入は微々たるものですが、ポーターにとっては大きな稼ぎです。国で定めた賃金は守られず2倍、3倍になっている。サングラスもかけず雪目になり、サンダルより少しましなビニールクツにノーソックスで大石や雪の上を20kgの荷物を背負って歩き、ブルーシートの下で体を寄せ合って寝る。これが原爆を持っている軍事国家の一面なのかと複雑な気持ちを感じました。

 キャラバン中、近藤隊長にゴミ問題、ポーターの賃金について質問しました。労山隊はゴミは毎回持ち帰りを実行しているそうです。ハイキャンプでもゴミ、テント、ザイルは下ろしてくると聞いて安心すると同時にその苦労も痛切に感じました。ポーターについては賃金が上がり、人数も集まらないとなるとヘリでベースまで入ることも検討するそうです。

 次回は素晴らしかった山々と少し見られた花々について報告したいと思います。登山隊は無事ベースキャンプ(5200m)に入り登山活動を開始していると思います。

 今頃は、C1(5950m)からC2(6600m)設置にむけ高所順応に苦しんでいる頃と思います。



                                 広木(国)

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2005年 千葉県勤労者山岳連盟 ちば山の会 
http://www.chibayama.com