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奥只見中ノ岐川平ヶ岳沢
9月17〜19日CL上茂(記) SL渡邊三 石橋 石井
9月16日22時市川を渡邊三さんの車で出発。関越道小出ICから銀山平へ、そして奥只見湖の縁をうねうね走ると雨池橋に到着。橋を渡って200mほど先のスペースで仮眠。3:00
17日 今日は3時間半の長い林道歩きだけ。ゆっくり準備をして車を雨池橋の空き地に移動させると、おじいさんに怒られてしまった。私有地らしいので他の場所へ移動し、出発。
この林道は銀山平の宿に泊まればマイクロバスで朝は5時、帰りは午後1時に平ヶ岳の最短コースである登山口まで送迎してもらえる。今回は初めて入る沢であるし、日程も余裕あるので奥只見の空気を感じながら歩いてみたかったのである。30分ほどで二岐沢の滑らかな流れが出合う。さらに30分歩くと右から灰ノ又沢が入る。荒沢岳へ突き上げる沢だ。肩に食い込むザックに嫌気が差し始め、休憩も頻繁に設け、途中3人組とすれ違う。行き先は同じだった。もうこれが最後の休憩かなと座りこんでいたら平ヶ岳下山者を乗せたバスが通り過ぎた。登山口はすぐそこだ。ねぐらを確保すればあとは釣りに出かけたり、焚き火の準備、昼寝。石橋さんが手際よく焚き火を起こす。3ちゃんと石井さんに岩魚の刺身と焼魚4人分頼み熊笹の串を用意して待っていたが、残念ながら3ちゃんの釣った一匹にとどまり、皆で頂いた。明日は中秋の名月、この夜も月明かりが眩しいほどだ。
18日 6:10出発。広いゴーロから巨岩帯を過ぎると左からナメ沢が入り、本流は傾斜を増しながら沢幅も狭まってくる。昨日のパーティーが近づいてきたので先を譲る。4人の沢男達だった。今回の核心部二俣の滝付近は雪渓が残っていれば高巻いて本流10m滝上に
出るのだが、この時期にはなにも無い。支流は直線的に上部へ延びている。3ちゃんリードでまず滝を左から登る。滝上で二俣を挟むリッヂの右から本流の10m滝が流れ落ちる。水流の右の草付きが登れそうなので上がっていく。ちょっと気持ちがほぐれたもののこれからも滝は続く。ゴルジュ帯の滝群は一気に高度を稼いでいく。12m滝右岸高巻きはいやらしかった。リードは岩と草付きの境目にルートをとる。リーチのある3ちゃんでさえ苦労して登って立ち木で支点とり、潅木の中へ消え高巻いて落ち口に現れた。下から見ると目の前の岩がスタンスありホールドが探れれば直登できそうに感じたが、実際行くと外傾していてホールドが無く無理だった。水飛沫を散らせて落ちる滝、近づいて見ると裏を潜って行くしかないがそれでも濡れそう。走り抜けたがびしょ濡れ。2m位上のテラスに上がるのにがっちり掴んだホールド頼りに腕力で這い上がる。背が小さいと苦労する。そして水流左側を登る。休む暇なく続く滝をぐんぐん越えていく。
広木(愛)
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2005年 千葉県勤労者山岳連盟 ちば山の会
http://www.chibayama.com