Welcome to Chiba Mountain Climbing Club!!
県連救助隊訓練報告
11/13(日)に清和県民の森にて県連救助隊の実地訓練が行われました。
内容は、@引き上げシステムの確認、A登山道での背負い搬送、B今後の救助隊のあり方に関する話し合い、と言ったところです。
船橋、東葛、松戸、岳樺、ちば山の救助隊員(計11名)が9時に集合し、簡単な自己紹介の後二班に分かれ、午前中は引き上げシステムの様々なバージョンを検討しました。1:2、1:3、1:5のシステム、プーリーの位置、横に引く場合と縦に引く場合の違い、異なる器具でのオートブロックシステムなどを試しました。
引き上げシステムは数字が大きくなるほうが各支点で荷重が分散され、理論的には力が少なくてもすむはずなのですが、実際にはカラビナでの摩擦が増える分で労力はほとんど変わりません。逆に複雑なシステムを作り上げ、使うロープも長くなるので時間がかかります。
個人的な感想としては、1:3のシステムでプーリーを使うのがベストかと思います。通常のクライミング等でプーリーが無い場合でもカラビナを二枚使ってロープの折り曲がる径を大きくすることで、多少は楽になります。
また、オートブロックのシステムもペツルなどからプーリーと一体化したレスキュー専門の器具が販売されており、救助活動ではこういったものが大変有効でした(県連で所有)。
休憩の後は、実際の登山道で背負い搬送を行いました。ザックとストックで背負子の様な形を作り搬送者を運ぶのですが、背中に背負うのは成人男性なので60kg以上です!
平地でもつらいのに、足場の悪い登山道。しかも、上り下りもあります。水平距離で400m程?だと思いますが、はじめの準備から3人交代で林道につくまで約一時間もかかりました。背負う方、背負われる方と両方体験しましたが、背負われている方は視点が高くなり、不安定なので下り坂は怖いです。
「いっそ意識が飛んでくれ!下を見たくない〜!」という感じです…
最後にミーティングを行いましたが、隊員不足と連絡網の整備不足などが課題としてあげられ、今後は二ヶ月に一回を目安に組織、訓練計画などを話し合っていこうということになりました。
なお、1/21,22の週末に県連救助隊主体で救助シミュレーションがあります。房総の山中で遭難者発生と言う想定で、土曜日に第一報〜準備作業、日曜日に救助隊出動という形式で行われる予定です。隊員以外からの協力者も必要と思われますので、宜しくお願いします。
田村
目次へ