ちばやま

ちば山の会1999年3月

千葉市中央区弁天町5番地鶴岡方

Tel・Fax 043-255-9821


   正月山行  ツバクロ、ジョーネンより風とともにジューソーセリ!
                       倉田 洋二

 長い林道を歩きつつ、ちょっとあきていた。「今日はどこまで」と聞くと合戦小屋とのことだった。 ちなみにその登りは日本二大急登のひとつとのことで、いやー少しゲンナリして、焼酎1升持って来 た事を後悔した。合戦小屋に着いたのは4時頃で、去年の夏以来の体の疲労を感じ、テントにもぐり 込んだ。翌日、大天井までなんとか行こうと、燕ピークを踏んだ後大天井へむかうが予想をはるかに 超える強風が。去年の槍ほどじゃなかったと思い登り続けるが、どんどん強くなる。風にだんだんと 体温の需要と供給がアンバランスになって来た私は、ただ忍の一字だった。しかしこれは私だけだっ たようで、ヤッケを着ている人はそんなに寒くないようで、目出帽も装着せずに平気で歩いている人 もいた。私はたどり着くまで我慢できずに1枚着込んだ。全身が冷えきって気がくるいそうだったの で無理に不安定なところで着るのは危険がともない体温調整の難しさを感じた。しかし全員あまり余 裕がなく必死に震えながらテントを張り、とてもきっつい1日が終わった。この日は本当に消耗が激 しく、全員疲れきっていた。にもかかわらず私のストーブは不調で予備的に持って来ていたとしても、 この寒さではとても重要であった。必死にやってみたがだめであった。

 3日日、快晴しかし強風でまた風の中歩くのかとげんなりしたが、だいぶ装備も軽くなりこの日か らはだいぶ余裕が出て来た。しかしメインの常念の登りの長いこと、そして下りの長いこと長いこと。 そしてテントの張れる蝶の手前の小山の高いこと高いこと。(実際はほんのちいさな小山)そして最 高のロケーションで毎度毎度美味しく御飯をいただく。

 4日目蝶への登りは長いイメージがあったが、蝶槍にすぐ着いてしまい、案外楽に登りきり、あと は横尾へ。かなりこの日は精神的に楽でやっと目出帽をぬいだ、といった感じでした。

 上高地まで下リテントを張る。夏とうってかわって人がいなくとても不思議な所にテントを張って 楽しかった。

 途中気になったことは、大天井から迷い尾根筋を外した時トレースたよりに来ると、少し視界がな くなるだけでこんな所でも迷うのかといった感じの所だった。それと、起床時間の不徹底は全行動時 間に影響し、どんなに余裕があっても守べきルールだと指摘があり、起床時間に対する認識があまか ったと痛感した点です。

 私1人、顔ボロボロになってしまい、足も冷たく体質かなとも思ったが、体温調整に失敗したこと が大きな原因のような気がしました。風の強い時はヤッケにしよう!!

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