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2002年山スキーの記録
ちばやまの会 山スキーの部屋
Chibayama Back Country Ski
焼岳山スキー報告 2月12日
行動記録
晴れのち雨
時間
位置・行動
高度
8:23
釜トンネル
1310m
8:43
釜トンネル出口直前の左側の工事現場広場−梓川左岸に沿って進む
9:23
渡渉−梓川右岸を進む
9:41
下堀沢方向へ左折。左急斜面尾根に取り付く
11:41
高天原台地−左の尾根上斜面―頂上直下の急斜面をアイゼン登行
13:58
南峰登頂
2455m
14:52
頂上下の稜線より滑降開始
台地状斜面―高天原−往路を滑降
昨年は私以外の3人のメンバーで臨んだが天候が悪く敗退とのことであったが、今回は登頂が約束されたような好天のもと、釜トンネル出口直前の広場からシールを付け出発した。梓川右岸の平坦地を暫く進むと、彼方に西穂の雄姿が現れてくる。水が殆ど流れていないため、適当なところを選んで渡渉すればよい。間もなく左折し下堀沢方面への開けた緩斜面を進む。数百メートル進んだ地点から、左の急斜面の林をジグザグにラッセル登行。若い3人が先行し、雪質も軽い為か、30〜40cmのラッセルも順調にこなしていった。高度を上げるに従い、上高地・穂高の素晴らしい景色を臨むことができ、デジカメ撮影しながらの登行は楽しくあまり疲れを感じさせない。次第に緩斜面の林間になり暫くすると、開けた高天原台地である。北峰、南峰を従えた焼岳の山頂と噴煙、山頂から落ち込むカール状の大斜面の豪快な景色が目の前に拡がっている。左の尾根をシール登行、その後トラバース気味に進み頂上直下の大斜面の下でスキーとザックをデポ、硬い雪質のため、ここでアイゼンをつけ登頂を目指した13:58南峰に登頂。この時期では珍しく風も弱いためか、それほど寒くない。360度の大パノラマを堪能できた。
デポ地まで戻り、ここから滑り出しが30度程度の台地状の斜面に滑降開始(14:52)。上部の日当たりの良い部分はシュカブラとクラスト状の固いバーン、間もなくややパックされた新雪、日陰ではパフパフに近い深雪など変化に富んだ斜面をそれぞれ苦労しながら楽しんだ.高天原台地で滑ってきた斜面を振り返ると、カールを滑る北大OBテレマーカーグループ・ボーダーなど10数名が豪快な焼岳山スキーを楽しんでいた。
感想:焼岳は山スキールートとしてはそれほど知られていないが、豪快で変化に富んだ山岳コースと林間深雪コースが楽しめるルートである。天気の良い日を選び、ラッセル要因が確保できる人数でのグループ山行がベストである。頂上から落ち込む急なカールは,今回雪崩れなどの心配もあり避けたが、後続テレマーカ―が問題なく滑降していた。我々はやさしい台地状斜面を選んだが、次回はこの大魅力のカールに挑戦してみたい。