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双六岳・黒部源流山スキーの記録 4月27日〜29日 |
行動記録 |
時間 | 位置 | 高度 |
27日6:30 | 新穂高温泉駐車場出発 | 1100m |
8:30 | ワサビ平小屋 | 1400m |
14:00 | 大ノマ乗越 | 2455m |
17:30 | 双六小屋(泊) | 2546m |
28日 8:00 | 双六小屋出発着 | 2546m |
10:00 | モミ沢出合着 | 2030m |
14:45 | 三俣蓮華岳 | 2841m |
15:30 | 双六岳 | 2860m |
16:30 | 双六小屋(泊) | 2546m |
29日 8:20 | 双六小屋出発着 | 2546m |
10:20 | 大ノマ乗越着 | 2455m |
12:20 | ワサビ平小屋着 | 1400m |
14:20 | 新穂高温泉駐車場着 | 1100m |
1日目:前夜新穂高温泉駐車場でテント泊し、早朝5:00起床、6:30出発する。天気は快晴。新穂高温泉から林道に入るとすぐに雪が出てきてシール登行になる。途中コンクリート橋などで2ヶ所ほど雪が切れていたが、ほとんどシール登行で通過できた。ワサビ平小屋で休憩し、秩父沢方向へ向かう。秩父沢まではデブリが何個所(4ヶ所?)かあり、一部スキーを脱いで通過した。秩父沢周辺は完全に雪で埋まっており、夏道はまったく見えずに、だだっぴろくなっている。大ノマ乗越は見えるがなかなか到着しない。また、日が高くなってきたため、雪がぐしゃぐしゃになり、シールの利きも悪い。大ノマ乗越まではワサビ平小屋から結局5時間かかったが、シール登行で到着できた。乗越でシールを外し、双六谷に滑り込んだが、斜面が急(45°くらい)なため、前転をし、恐い思いをする。双六谷に降りてから双六小屋まで再びシール登行するが長時間行動による疲れのためか登り返しで1.5時間くらいかかった。今回は素泊まりの小屋泊とする。 |
2日目:天気は快晴。予定では樅沢岳まで登る予定であったが、樅沢岳までの稜線には雪がないため、双六小屋から直接滑降を開始する。(写真1)モミ沢下部は石が出ており、また日陰であるためカチカチであった。モミ沢出合では水流が出ており、右岸沿いをシール登行した。また、所々にスノーブリッジも見られた。弥助沢出合付近で水流が埋まっていたため、そこで弥助沢方向に向きを変える。なお、今回はモミ沢出合から登ったが、小屋から双六岳の巻道を行き、樅沢を下ると、登り返しが少なくなるそうである。弥助沢は上部でカール状になり、源頭部は雪尾になっていた。上部で二俣になるところでは真ん中を登った。渡辺さんはシール登行で登り、自分は板を担いで登った。所々雪崩の跡があった。源頭を詰めると三俣山荘の東側に出た。黒部源流側はハイマツが出ていたが、一部雪が繋がっているところがあり、そこから滑走を開始した。始めは緩やかであったが、途中から急になり、快適な斜面があった。(写真2)下部では水流が出ており、斜面も緩やかなことから、三俣蓮華岳で登り返しを始めた。三俣蓮華岳までは結構急な斜面であったため、始め三俣山荘方向に向かい、途中から方向変更した。三俣蓮華岳から黒部源流にかけては見事な斜面(写真9)であった。今回は時間の関係であきらめたが次回はここを滑りたい。 三俣蓮華岳の頂上直下は急であり、キックターンで切って頂上で到着した。雪尾が張り出しているので注意して丸山を経由して進んだが、雪が切れているところはなかった。(写真10)双六岳からは双六沢に降りるのと小屋方面に向かうのと選べたが登り返しがいやだったため、小屋方向で滑走する。小屋手前の斜面は斜度も良く、ギャラリーもいて快適であった。 |
3日目:天気は快晴。今日は双六岳から双六沢を下りる予定であったが、荷物が重いといやなので、空荷で双六岳手前のピークまで行き、滑走することにした。双六小屋付近の斜面は斜度もちょうどよく、大変楽しめる。(写真左)小屋に到着後、双六谷を大ノマ乗越下まで滑走し、板を担いで、乗越を目指す。なお、渡辺さんはシール登行で目指したが、途中キックターンン時に10mほど滑落し、板を担ぐことに変更している。約40分で大ノマ乗越に到着し、秩父沢を滑降した。デブリを何ヶ所か通過し、ワサビ平に到着した。そこからはクロスカントリー的に進み、新穂高温泉には14:00には到着した。 今回は3日とも快晴の天気で日焼けはひどくなったが、大変楽しかった。また、飛び連休であり、小屋に泊まった人が初日20名と少なく、小屋も空いていて良かった。まだまだ滑っていない斜面があるのでもう一度来てみたい。 |