びゅんびゅん滑るぞ、白馬蓮華温泉ツアー

日程 : 4月17日〜18日
メンバー  渡辺(トシ)(CL)、菊池(SL)、鶴田、長池、浜本、小倉(笑)、今西、高松、舟山、広木(愛)、植草(船山)
天気    1日目:晴れ強風のち曇り  2日目:晴れ
コース   1日目:木地屋(12:20)→平(12:00)→蓮華温泉(19:00)
2日目:蓮華温泉(7:30)→振子沢→天狗原→白馬乗鞍岳→天狗原→栂池スキー場
温泉    栂池スキー場ゴンドラの隣にある新しい温泉(入浴料600円)


 4月に入ってスキーシーズンも終わりに近づいた(山スキーヤーにはまだまだこれからなのだが。)せいか、上信越道はとても空いていた。
 いつの間にやら、上信越道は八風山トンネルがすでに片側二車線となっていた。長野までの最後の片側一車線トンネルである、太郎山トンネルも二車線化の工事が完了しており、数日内にオープンしそうな雰囲気。これで、長野ICまでず〜と二車線となるわけで、山の帰りの渋滞はなくなりそうだ。
 長野ICからオリンピック道路を通って白馬に抜け、白馬大池駅に着いたのは、午前2時頃だったろうか。すでに先客が待合室を陣取っており、やたら広い駐車場の隅にテントを張って仮眠する。

 翌朝、この無人駅にはトイレがないことに気がつく。みんな各々、探したようだ。立派な駅舎があるのに残念。次回からここを待ち合わせ場所にするのは止めにしよう。栂池スキー場の駐車場の方がトイレとお風呂まで付いてて快適だ。おまけにこの時期(4月中頃)は駐車場無料になっている。
 午前8時。はやる気持ちを抑えながら、ゴンドラ乗り場に向かう。ゴンドラ乗り場には大勢のボーダー・スキーヤーがいたが、なぜか、人の流れが動いていない。どーしたものかと思っていると、山頂付近の強風でゴンドラの運転を見合わせているとのこと。それから待つこと3時間。ゴンドラ乗り場の前でひたすら風が止むのを待つ。諦めて他のスキー場に向かう者もあれば、スキー場を延々登り始めた者もいる。

 午前11時に、我々もついにゴンドラを諦め、20人位のガイドツアーの後を追って新潟県糸魚川市にある木地屋という集落に向かった。その集落からは蓮華温泉までの林道が続いているが、今は当然深い雪で覆われている。計画時には全く想定していなかったルートであるが、もしかしたらと思って、印刷しておいたカシミールの地図とGPSデータが非常に役に立った。
 午後12時20分に木地屋集落を出発。我々のすぐ前に出発したガイドツアーをすぐに追い抜く。このルートは、蓮華温泉から下りに使われるルートのため、標識は皆反対側を向いている。トレースがあるからいいものの、登りでは道に迷いやすいかもしれない。もちろんGPSを手にしているので、そんな不安は気にもしなかったが。。。
 栂平までの登りは長いけれども、そんなに悪くない。明日はこのルートで下山しようという案も出たくらいだ。長いトラバースには嫌気がさしたが、下りで使ってもきっと楽しめるに違いない。
 栂平への稜線を登りきると、やっと朝日岳や雪鞍岳が見えてくる。山の大きさに圧倒された。しかし時刻はすでに午後5時半を回り、日もだいぶ沈んできて、あせり始める。稜線からはシールを外して滑れるが、先を急ぐあまり、私は外さずに先行して下る。ここから先は林道がメインだが、まだまだ距離がある。夜のとばりとの競争になった。
 山スキールートだと、蓮華温泉の手前に林道を外れて沢を下るルートとなる。だが、最後にきつい登りがあり、薄暗い中、みな苦労して登る。蓮華温泉に着いたのは午後7時。完全に日が落ちたすぐ後であった。

 でも着いちゃえば、こっちのもの。早速ビール・風呂・晩飯と、極楽極楽。
内湯は広くて快適。食事の量も申し分ない。夜は布団で寝られて、う〜ん、世は満足じゃ〜。

 翌日は無風・晴天。最高の山スキー日和となる。Tシャツ一枚で、振子沢を快調に登り、天狗原には11時着く。そこから空荷で白馬乗鞍岳を登りつめれば、後はどんなシュプールを描くか、みんなそれに夢中だ。私は、テレマークスキーを今年始めたはかりで、まだまだ急斜面が苦手。途中、何度も転倒する。
 滑り降りて、天狗原でランチタイム。大変申し訳ないが、スキーの上手な長池さん・今西君・高松君の3名にお願いして、木地屋に停めてある3台の車を取りに行ってもらう。残された9名は、天狗原でのんびりお茶(いあ、ビールか!)してから出発した。

 栂の森ゲレンデを滑ると、ロープが張ってあり、それより下のゲレンデには侵入できないようになっていた。「雪が解け、ゲレンデのあちこちに土が出ていて危険だから、ゴンドラで下って下さい」との張り紙がしてある。皆、構わず、ロープを潜り抜け、びゅんびゅん滑る。雪がなくなって完全に滑れなくなったのは、かなり下の方のゴンドラ中間駅近くで、けっこうな距離を滑らせてもらえた。

 昨日、3時間も粘ったゴンドラ乗り場に着くや否や、長池さん達が車と供に戻ってきた。木地屋までかなりの距離があるから、相当飛ばしてくれたに違いない。一同、あまりのタイミングの良さに感涙にむせんだ。(少しオーバー?)

 お風呂は、ゴンドラ乗り場の所にできた新しい温泉。(今回の山行はやたらゴンドラ乗り場に縁がある)帰りの道中、美麻の道の駅で、山菜天ぷらそばを頼んだら、コゴミやらタラの芽やら、まさに旬な山菜が入っていて、とても美味しかった。

次は山菜採り山スキーだと、心に固く誓い、長野を後にした。