西吾妻・二十日平山スキー

日程 3月21日(火)
メンバー  菊池(CL),渡辺トシ(SL)、岡田、舟山、石橋、広木(愛);(岡田さん以外はテレマーカー)
天気    曇り−雪−曇り(後半時々晴れ間あり)、上部やや強風(山頂で風速12−13mくらい、林間は風弱し) 気温:山頂で−11度
コース   グランデコスキー場トップ(1590m)−西大巓−西吾妻小屋−西吾妻山頂(2035m)−二十日平−スキー場

 天候不順の19日を21日に変更したが、台風なみに発達・停滞した低気圧の影響で、直前まで宝台樹から武尊を狙うか、西吾妻にするか迷った(いずれも初挑戦)。春の重い深雪ラッセルと山頂付近の強風にやや悩まされたが、GPSに助けられ、上部のパウダー、ブナ林の深雪ツリーランを十分堪能できた。

 東北道を飛ばしスキー場に到着した8時過ぎまでは晴れていたが、徐々に曇りベースになってきた。最上部のリフトが動き出したのが9時半、スキー場トップ(1590m)からシールをつけ登り始めたのが10時頃であった。西大巓・西吾妻までは山スキーで2回の経験があるが、下りの二十日平ルートは初挑戦であり、天気の悪化も予想されるため、ルートを予めGPSにセットしておいた。天候が不安定なためか(19日に仙ノ倉で遭難死亡あり),われわれ以外にツアーを行うパーティはなく、樹林帯は予想以上の湿った重い深雪(30−40cm)ラッセルに悩まされた。上部に行くに従い、雪模様となり、風も強くなってきたが、新雪は徐々に軽くなり、ラッセルも20cm程度になっていた。西大巓につく頃にはほぼホワイトアウト、GPSを頼りに西吾妻小屋を目指し、12時半前に小屋に到着。13時過ぎ、雪は小降りになったが、山頂への15分は強風の中、頂上付近だけに残された低いモンスターを縫っての緩い登りであった。

 13時半、滑走開始の頃には、雪も殆ど止んでおり、空も明るくなっていた。しばらくトラバース気味に南東に移動、オオシラビソの樹間が開けた緩斜面では20cm強のかなり軽いパウダーにまず歓声があがった。高度を下げるに従い徐々に樹間が蜜になり、新雪も30−50cm。標高1600m付近では、ほぼ平らな下りラッセルが延々と続き、なんとなくつまらないルートかなと思い始めた。しかし1550m付近から二十日平までの標高差200mは一転してブナ林の中斜面、樹間が十分あり、30cm前後のやや重のパウダーにテレマークターンを十分堪能できた。この時期としては、最高の条件であったと思われる。GPSの威力を思い知らされ、使用法を練習するつもりである。




草津のルート図

ルート図

                                                     菊池(記)

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2006年 千葉県勤労者山岳連盟 ちば山の会 
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