草津白根・芳ヶ平 山スキー

日程 1月21日・22日
メンバー  CL渡辺(俊)、SL菊池、岡田、鶴田、原、東方
天気    1日目:晴→曇り  2日目:晴れ
コース   1日目:ロープウエイ終点−草津白根山頂(2160m)−北東斜面滑走−ボトム(1980m)−池ノ塔直下の道路−東尾根滑走−芳ヶ平ヒュッテ(1830m)−矢島コース滑走−ヒュッテ泊
2日目:ヒュッテ−池ノ塔山頂(2217m)−ヒュッテ−大平コース滑走−徒渉−登山道草津スキー場(1242m)

 山スキーで芳ヶ平を訪れるのは、今回で6回目である。昨年までの2年間は強風によるロープウェイの運休や、天候不順のため、白根山への登頂ルートは諦めたが、今年は絶好のコンデション。前日に10cm前後の降雪があったが当日は晴れ。3年ぶりの白根山頂経由のルートをとった。いつものとおり、コバルトブルーの湯釜をバックに記念撮影。冬の湯釜初体験の岡田さん、東方さんは痛く感動していた。白根山頂でも記念撮影し、稜線のカリカリシュカブラ上を北東に200mくらい回りこみ、少し下って平らになったところから北斜面をボトムに向かった。今までになく上部は風の影響か、ガレ場には雪が少なく、30mばかりつぼ足で下だった。降雪後はパウダーを楽しめるが、今回は中頃までアイスバーン・シュカブラの難しい状況。それでも下部の緩斜面では、踝パウダーを楽しめた。ボトムで小休止後、いつものように池ノ塔下の道路(渋峠の方向)に向かってシール登行。ラッセルは深いところで膝下。今回は、ヒュッテに還元しようと、担ぎ上げる酒量はやや控えめにしたものの約2リットル、山スキーのフル装備のため、それなりにヘトヘト状態になり、池ノ塔下のポイントに到着した。天気がやや悪化し曇り低温のため行動食をとって、さあ芳ヶ平までの滑走だ。尾根の上部は一部シュカブラのやや硬い部分もあったが、すぐに林間のパウダーラン。あまり雪が降ってないのに、ここはいつも深いパウダーが十分残っている。緩急変化のある林間・ややオープンの急斜面。深いところで膝までのパウダーを堪能でき、平地に降りたところで、一同「これだけで、芳ヶ平に来た甲斐があった。毎年来たくなる」と大感激。ヒュッテまでの平原は日が当るせいか、クラストした硬い雪原であった。

 ヒュッテ到着後、矢島さんとやらが、毎回滑走してくる白根山の北斜面の下部から北東向きにヒュッテ方向にむかう中斜面の矢島ゲレンデを始めて滑った。斜面を観察しながら登行してみたが、風が強いせいか、硬いバーンが多かった。最も奥の、向かって右の頂から少し沢状に下部の尾根に続いているルートをとると、パウダーが楽しめた。ロープウェイ終点から逢ノ峰・白根山の東側の登山ルートで芳ヶ平の入るときには、この矢島ゲレンデ経由がよいと思われる。

 満足の1日が終わり、早速缶ビール・いつもの安い赤ワインで小宴会。ほろ酔いを通り越した後、順番にシャワーをあび、6時過ぎから晩餐会。心温まる美味しい夕食、つい「生ビールだ、藤村俊二さんのオヒョィ'ズのオリジナルハウス赤ワインだ」で大変な盛り上がりであった。昨年と同様、「荻原健次と新堀オーナーの芳ヶ平テレマーク」DVDを観賞。続く限り毎年でも来たくなる思いを新たにした。

 2日目の朝、外は−16度の低温。夜中の強風と小雪がおさまり、日が照ってきている。

 和食とコーヒーで朝食。ヒュッテでまったりライフを楽しむ東方さんを残し、ふたたびパウダーを求め、池ノ塔へ向かった。昨夜の強風と小雪で我々のシュプールはすっかり消えており、素晴らしいファーストランが楽しめそう。登るルートは無垢な斜面を残すため、左端の尾根に早くとりついた。天気はますます良くなり、池の塔の頂上では快晴のもと、北アルプスをバックに記念写真を撮った。昨日につづき2本目の尾根林間パウダー滑走。私と俊ちゃんが順番にトップを滑り、みんなの滑走写真を撮りあった。「芳ヶ平・池ノ塔バンザイ」素晴らしいパウダーランを堪能でき、ヒュッテに着くと生ビールで乾杯。

 行動食をとり、しばらく休憩。いよいよヒュッテを後にする前に、バード・フローラも入って記念撮影。来年もくることを約束して、オーナーの先導で大平コースに向かった。

 大平はオープン斜面が多いが、パウダーを堪能でき、最後まで満足のいく2日間のツアーであった。




草津のルート図

ルート図

                                                     菊池(記)

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2006年 千葉県勤労者山岳連盟 ちば山の会 
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