守門岳山スキー報告2007年4月5〜6日
山域
奥只見
場所
守門岳山スキー
メンバー
CL長池、鶴田
天気
晴れ
コース
13:00千葉発→17:30苗場(泊)
6:30苗場→8:30大原スキー場→9:00リフトトップ→10:06・870mピーク →12:05稜線→13:29山頂−14:00→15:08上祝沢下部→15:30ゲレンデハウス
首都高の事故渋滞で50分ほど道草を食ったが、明るいうちに苗場のマンションに着く。前のスーパーで買い揃えた食材で宴会、夕食。
5:30起床、湯沢から高速道を小出で下り、R252を只見線に沿って会津に向かう。山肌に斑雪の残る深い谷間のローカルな停車場が微笑ましい。辿り着いた終業間近かの大原スキー場は市営の小さなスキー場だが客は4人ほど、閑散としたゲレンデである。天候は申し分ないうららかな上天気。
リフトトップから少しブナ樹林を下り、平坦になったところでシールを貼る。左の小尾根に取り付いて高度を上げると滑降予定の上祝沢の全容が見える。870mピークから急登となり、雪が割れてシールアップ困難な部分があり壺足となったが、ここから尾根まで煩い薮をかわしながら登るのにエネルギーを消耗した。
稜線に出ると守門のピークが白い平坦な雪原の向こうに見える。クラストもなく少し硬めの雪でシールが良く効く。広い雪原から次第に尾根が絞られ右の谷に落ちる急斜面に飛び出た雪庇の堰堤を行く。野うさぎの足跡がずっと守門のピークに続いていて我々のルートをガイドしてくれる。
やや疲労を感じながら到達したピークの向こうに白い峰々がドンと眼に飛び込んできて歓声があがる。大岳への稜線は巨大な雪庇がいまにも崩れそうにのしかかり荒々しい。浅草岳、奥只見、越後三山など360°の眺望はすばらしいが、汗をかいた身体は風に冷えて寒い。
さて、滑降は左の谷に雪庇が張り出す狭い尾根から広い雪原に出て直滑降で分岐点まで。分岐から左に、壺足で登った樹林の急斜面をズリズリと横滑りで降りると、目的の上祝沢の源頭に立つ。
詰めの頂部は大きく割れて今にも落ちそうに被っており、硬雪の上に新雪が5cm載って雪崩の可能性が高い。少し下って、雪庇の小さい所からブナの生えた急峻な尾根にトラバースして入った。足元からザザーと雪が落ちる。樹木のある尾根を選んで高度を落とす。沢身は陽射しで落ちた雪玉が巻き込んだデブリで埋め尽くされている。傾斜が落ちたあたりから沢のデブリの中に降りた。傾斜が落ちてデブリが止まったあたりからノートラックの絹を拡げたような平滑な斜面が平原に向かってずっと落ちていく。ここからがスキーの醍醐味。踝が埋るくらいのやや重の柔らかい雪面であるがターンの支障にはならない。
平原に降りてみると山スキー用に設えたのか?圧雪路がゲレンデに続いていた。沢を2箇所スノーブリッジで渡って林道に出る。まだ時間も早いのだがゲレンデに人影は見えず、リフトだけがカラカラと空しく動いていてもの寂しい。マイゲレンデを疾走してフィナーレとする。
今日は、2人で守門を独占、私のために帰りの誘導路まで用意してくれた。
帰途、神湯温泉に寄る。透明な湯に浸かっていると快適な1日に充実感が満ちてきた。
(長池 記)
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2007年 千葉県勤労者山岳連盟 ちば山の会
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