富山県立山山スキー初滑り報告

【山域】 富山県 立山(3003m)
【日時と天候】 2007年11月23日:快晴、24日:晴れのち曇り
【メンバー】 CL菊池、渡辺(俊)、岡田(悦)、田村、石橋、吉川、朝岡、沢田(会員外)、田中(会員外)、岡田(四国・会員外)
【滑走ルート】 23日 @室堂山北斜面 A室堂山と国見岳鞍部から北東斜面 B国見岳山頂から北東斜面
24日 @雄山山頂(社務所裏)から西斜面 A一の越へのトラバース道から浄土川への北斜面 B山崎カール中・下部

 23日午前2時扇沢の駐車場は30cmの新雪で覆われ、駐車スペースの確保と仮眠用テント設営に苦労した。寒波により前日まで雪模様であったが、予報より早く冬型が緩み、室堂に到着した10時半には快晴となっていた。浄土山・室堂山にはまだ数本のトレースが刻まれているのみであった。国見岳には高速トレースがただ1本。例年ならまず室堂山荘でチェックインを済ませるところであるが、この極上パウダーをいち早く手にしたい。予定通り、荷物の一部をターミナル前にデポし、正面の室堂山へ向かった。40〜50cmの深雪も降雪後間もないため、かなり軽い。立山初体験で山スキー歴の少ない女性陣も深雪初滑りを無難にこなした。2本目の室堂山と国見岳の鞍部からの北東急斜面では更に深く膝上パウダー、ボトムに向かう沢状地形は大岩が殆ど隠れるほどの積雪、ゾンデで計測したら深いところで3mほどであった。国見岳への急斜面に刻まれたトレースをたどり疲れた身体に鞭打ちこの日最後の登り。国見岳山頂から360度の大パノラマを堪能した。さてこの日のラストランは例年期待を裏切らない国見岳の極上深雪パウダーランである。ボトムに向かう最後の急斜面ではトレースのない斜面を選び、膝上深雪パウダーを高速テレマークターンで締めくくった。

24日の天気予報を直前までネットで検討したが、一転二転。雄山山頂からの滑走を期待しアイゼンを持参。前夜の予報では難しかったが、朝の予報では午前中は持ちそうであった。私と3名のアルペン上級者で7時過ぎ一の越へ向かった。当初、山頂から山崎カールへの滑走を考えていたが、上部に雲がかかっているため、いける所まで登って、社務所からの沢状西斜面に変更することとした。この斜面は以前からY氏の報告を読み、チャンスを狙っていた。2時間半ほどで山頂についたが、かなりの強風、幸いに雲は切れ視界良好。社務所裏のエントリーポイントからやや硬い新雪の急斜面を慎重に下った。沢地形に入る急な地点は大岩と大きな波状のシュカブラで斜面が荒れており、下も見えないため、右から巻いてトラバース気味に突入した。上部は35度程度、やや重い深雪に何とかテレターンを刻んだが、徐々にパック気味の重い深雪に苦労させられた。一の越へのトラバース道から下部の浄土川に向かう北斜面はいつも上質パウダーが残っているところであった。山崎カールには沢山のボーダー・山スキーヤーが入っており、トレースもかなり多かったが、斜面を選択しながらやや重深雪パウダーが十分楽しめた。   





ルート図


                                                     (菊池 記)

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2007年 千葉県勤労者山岳連盟 ちば山の会 
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