草津白根・芳ヶ平 山スキー

日程 1月26〜27日
メンバー  CL渡辺(俊)、SL菊池、長池、沢田、原、朝岡、石橋、吉川、広木愛、荒木、古瀬(会員外)
天気    1日目:曇り時々小雪  2日目:曇りのち晴れ 気温−15度前後
コース   1日目:ロープウエイ終点−草津白根山頂(2160m)−北東斜面滑走−ボトム(1980m)−池ノ塔直下の道路−東尾根滑走−芳ヶ平ヒュッテ泊(1830m)
2日目:ヒュッテ−池ノ塔山頂(2217m)−ヒュッテ−大平コース滑走−徒渉−登山道草津スキー場(1242m)

この時期恒例の芳ヶ平山スキーツアーはシールトラブル・アイスバーン下降・雪崩遭遇・低温激パウなど波乱万丈のツアーとなった。 以下にそのポイントを記載します。

1.新人会・芳ヶ平未経験者が多いため、草津白根の湯釜を見せたく、例年通り白根山頂経由・北斜面滑走ルートをとったが、数日間の強風のため、北斜面の上部だけでなく下部までアイスバーン状態となっており、ガレ場のツボ足下降を余儀なくされた。このルートは来年以降は断念すべきか。

2.シールトラブル:トップ金具のサイズが小さすぎ外れやすい。テールに引っ掛ける金具の部分が登行中はずれ、糊面に雪が付着、低温のため滑走面に接着しにくい。新品のワイドスキーに昔の細い粘着力の低下したシールを持参。いずれも低温で雪深い山中でのトラブルのため場合によっては致命傷となりうる。なんとか大丈夫であったが、注意すべき点である。

3.雪崩事故:1週間ほど前の高温のため硬い弱層形成があり、その上この数日で軽めの新雪が30〜60cmほど積もっていた。接合はそれほど弱くないようであるが、急斜面での雪崩の危険性は把握していた。そのためカール状の急斜面滑走は今回は初めから断念した。尾根の林間ルートはまず雪崩の危険性はないと判断していた。1日目やや視界不良であり、頻回に停止しながら慎重に深雪滑走で下った。平原に至る最終の急斜面(30度強)上の台地状地点で止まった。いつもはこの急斜面は回避して回り込んで滑っていたが、最後に台地地点に達した荒木さんがやや下方で停止した。その後間もなく雪崩発生、約50mの急斜面に幅20m、長さ約50m強の表層雪崩が発生した。荒木さんは雪崩の左端に乗って両手をばたつかせてゆっくり流されていき、細い潅木に足を捕られ停止した。幸いに小規模でデブリの最深1m弱の新雪雪崩のため大事には至らなかった。(詳細は後日例会などで報告します。)

4.反省点の多いツアーであったが、日中でもー15度前後と低温の芳ヶ平は軽い深雪激パウ滑走が楽しめた。


                                                菊池(記)

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2008年 千葉県勤労者山岳連盟 ちば山の会 
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