谷川・蓬峠周辺山スキー報告

【山域】 上越 谷川岳 蓬峠
【日時と天候】 2008年4月7日 文句なしの快晴
【メンバー】 CL 菊池(TM)、CL菊池、長池、鶴田
【行程】 7:45土樽(土樽P付近の除雪終了地点)-11:25シシゴヤ稜線-12:00蓬峠ヒュッテ−12:25 1568mドロップポイント13:10−白樺沢上部滑走−白樺尾根避難小屋付近−武能沢滑走ー14:00武能沢出合−15:28土合車道−土合駅17:47−土樽駅−帰葉
 土樽ー蓬峠−土合のクラシックルートは数年来温めていた憧れのルートである。ここ2・3年の間に、秋と夏に蓬峠付近から土合・土樽への偵察山行も行い準備をしていた。絶好のツアー日和に恵まれた4月の第1週、遂に念願をかなえることができた。

 1週間前には、春の新雪が30cmほど積もったが、その後のバカ陽気に急な沢筋には大量のデブリの発生箇所も見られた。 蓬沢に沿って進みシシゴヤの稜線に向かう細尾根を登り始めたが、かなりの急登。ブナ林に癒され、万太郎・仙ノ倉の山々を振り返りながらゆっくりペースで高度を稼いだ。やがて稜線が望まれる無子立の広大な斜面を登りきりシシゴヤ稜線に達した。先行の10数名の団体さんが休んでいた。挨拶を交わし、ひたすら蓬峠に向かった。無風快晴のもと、真白な谷川連峰の山々の景観を楽しみながら、また白樺小屋へのルートを慎重に観察しながら蓬峠から武能岳への稜線上を少し進んだ。ぱっくり口を開けている亀裂が所々みられる。1568mのドロップポイントで休憩しながら先行の2人組の滑走ルートを見守った。

 さあ滑走だ。やや緊張した面持ちで、亀裂を避けて回り込みながら白樺沢上部の急斜面に飛び込んだ。滑りやすいザラメ斜面にターンが小気味よく決まる。3人の高齢アホ山スキーヤーはつい雄叫びをあげずにはいられなかった。少しトラバースをすると容易に白樺避難小屋の白樺尾根に上がれ、急斜面を武能沢に滑りこんだ。ところどころ左右の沢状急斜面からのデブリがあるがほぼ落ち着いており問題ない。ザラメになりきってない重い雪質で、ターンにはかなりの脚力が消耗された。遂に鶴田さんは悲鳴をあげケイレン。じっくりリハビリの後ゆっくり出合に向かった。土合までは1時間強の湯檜曽川に沿ったスキー歩行。この時期になるとマチガ沢出合付近でいつもの徒渉が1箇所あった。4月に入ると17:47まで電車が無い。土合駅でだべりながらゆっくり休息をとり、初体験である地下トンネルのホームに向かい長い試練の階段を下った。

                                                (菊池 記)

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2008年 千葉県勤労者山岳連盟 ちば山の会 
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